9月26日、テスラ(Tesra)は車載ソフトウェアのバージョン10.0を発表し、新たな機能を追加しました。その機能とは、駐車場に停めたクルマを、自分が居る地点まで自動運転で呼び寄せるスマート・サモン(Smart Summon)です。スマートフォンのアプリ内ボタン(COME TO ME)を押すことで近隣に停めた車両を呼び寄せることを可能にしました。すぐに機能を試した人の体験談も話題です。
- Introducing Software Version 10.0(9/26 Tesla)
テスラは、買い物をして大量の荷物がある場合や、ぐずる子どもを抱えている場合、雨の中を歩きたくない場合など、駐車場に止めた車を呼び寄せることに使えると説明します。映画で観たことがあるシーンが想像できますね(^^)
スマート・サモンで呼び寄せられる車までの距離は、最大で200フィート(約60m)です。歩行者などを認識した場合は自動停止する安全策を備えています。しかし、万が一にも事故が発生した場合に「責任を負うのはドライバー」であるとテスラは明言しており、スマート・サモンの利用は「自分の車が視界に入る範囲内」に限定するよう求めています。
一部からは危険性を指摘する声もありますが、少なくともカリフォルニア州においては、この機能は合法だということです。カリフォルニア州陸運局(DMV)の広報担当者によると、スマート・サモン機能は自動運転テクノロジーに該当するものではなく、法規制の対象ではないということです。
車載ソフトウェアのバージョン10.0では、Netflix、YouTube、Huluなどのストリーミングを再生、新たにSpotifyのプレミアムにも対応できるようになりました。また、中国向けのモデルでは、Tencent VideoやIQIYIにもアクセスができるとのことです。
また、ゲーム機能やカラオケ機能も追加、カラオケでは複数の言語をサポートする歌詞と音楽ライブラリが内蔵され、運転中でも楽しむことができるとのことです。
テスラはセキュリティや利便性を向上させ、「バージョン10.0はこれまで行われてきた中でも最大のアップデート」と述べています。
映画のシーンのようなスマートな「呼び寄せ機能」は非常に魅力的な機能です(^^) テスラが9月26日に新ソフトをリリースしてから、多くのユーザーが「呼び寄せ機能」を試して結果をツイッターに報告していますが、「うまく機能しない」「衝突事故」もあるようです。
- テスラが「出迎え機能」を実装、自動運転でオーナーの元へ(9/30 Forbes Japan)
- テスラの駐車場出迎え機能「Smart Summon」、あまりスマートでない場合も(10/1 Engadget日本版)
- テスラ自動運転車の「呼び寄せ機能」で事故、ツイッターで相次ぎ報告(10/1 Newsweek)