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Waymo One

自動運転タクシーをロサンゼルスに導入 – 最大の挑戦(Waymo)

3月1日、米カリフォルニア州公益事業委員会(CPUC)は、米アルファベット傘下のウェイモ(Waymo)に対して、サンフランシスコ・ベイエリアのいくつかの都市と、全米第2の都市ロサンゼルス地域で、高速道路を含めた自動運転タクシーの営業許可を与えました。ウェイモにとって大規模な事業拡大となりますが、同社は「拡大に向けて慎重かつ漸進的なアプローチ」をとるとしています。自動運転車をめぐっては、Appleが開発プロジェクトを打ち切りました。急速なAI(人口知能)の進展や技術革新があっても、如何にEV自動運転車の実用化が難しいかを認識させられます。

Alcatraz Island
【無人!】自動運転タクシーのWaymo初体験!サンフランシスコで乗ったiPhone/Androidで呼ぶ運転手さんなし自動車 / Appleが大好きなんだよ

CPUCの決定については、「ロサンゼルス運輸局やサンフランシスコ郡交通局、サウスサンフランシスコ市とサンマテオ郡を含む地方自治体やタクシー労働者連盟など」から、決定に抗議や安全性への懸念が表明され、市民や地方自治体は自動運転タクシーサービスの拡大について、もっと意見を出し、監視すべきだと主張しています。しかし、カリフォルニア州の法律では、自動運転車が州内でどこでどのように走行できるかについて決定を下すのは、地方自治体ではなく州規制当局(CPUC)に認められており、今回の許可となっています。

ウェイモの広報担当ジュリア・イリーナ(Julia Ilina)氏は、「市当局、地域社会、パートナーと緊密に連携し続けることで、拡大に向けて慎重かつ漸進的なアプローチを取る」と述べています。同氏は、CPUCが障害者やビジネス上の利益を代表する団体を含む、ウェイモの拡大を支援する個人や団体から81通の手紙を受け取ったと指摘しました。

Waymo One
Arriving soon in the City of Angels. / Waymo

ウェイモ(Waymo)にとって、これまでで最大の課題となる可能性があります。全米2番目の大都市でのサービスは、当初から自動運転技術に懐疑的な政府当局者らの監視下ともなります。昨秋、ロサンゼルス市長のカレン・バス(Karen Bass)氏はカリフォルニア州の規制当局に書簡を送り、同市には自動運転車が制限内でどこでどのように運行すべきかを決定する技術的ノウハウと能力があると主張しています。

また、サンフランシスコの路上で運行するロボタクシー会社の初期トラブルを引き合いに出して、市当局は「新しい交通技術の利点を最大限に活用し、多様なコミュニティ全体の被害を軽減する」のに最適な立場にあると主張しています。カリフォルニア州議会では、地元議員が自動運転車技術に対する監視を強化する複数の法案を検討しています。

自動車産業の中心地デトロイトの有力者たちは、「この仕事はタフで利益が出にくいかもしれない」とアップルに警告していました。当時のアップルは逆に、ソフトウエアとハードウエアを切れ目なく融合させた自動車の新時代「夢のアップルカー」が到来しつつあるという、テック企業の技術革新ブームに乗っています。アップルの戦略「Project Titan」の移り変わりは、自動車業界全体の混迷そのものだとしています。(下記 WSJ, Wired.jp)

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