12月5日、米ミシガン州グランドラピッズの裁判所で、5歳の男の子の養子縁組審理に幼稚園の同級生全員が訪れ審理に参加しました。マイケル君の同級生は傍聴席に座り、赤いハートを取り付けた木製の棒を振って応援しました。判事は、法廷の審理に幼稚園のクラス全員を迎えたのは初めての経験と話しています(^^)
また、この日は37人の子供たちが養子縁組の審理にのぞみ、それぞれ正式に家族の一員になりました。
- 5歳男児の養子縁組審理、幼稚園の同級生全員が見守り応援 米(CNN)
- Kent County, Michigan(Facebook)
養父はCNNの取材に、最高の一コマとして、判事が「みんなにとってマイケル君はどんな存在?」と尋ねた場面を挙げます。傍聴席の園児らは立ち上がって、「大好き」「最高の友達」と口々に答えています。
新しい両親は結婚してから間もなく10年になり、マイケル君とは昨年11月の感謝祭から里子として一緒に暮らしていました。幼稚園の先生は、この日を特別な一日しようとマイケル君の養母と意気投合したそうです。先生はクラス全員での校外学習を企画し、スクールバスを手配して園児にとって忘れられない思い出を作りました。
両親が驚いたのはマイケル君の友達の多さだそうです。この一年で最もうれしかったのは、多くの子どもたちが「(マイケルを)家や遊びに招待してくれたこと」だと、養父は話していました。
特別養子縁組は、子どものため(の制度)なので、子どもにとっていい環境を探す一つの方法であるという理解を進めて欲しい。多くの方に「こんな家族もあるよね」という受け止め方をしてもらえると、子どもたちにとっては生きやすい社会になるだろうと思う。(NPO環の会 星野寛美代表)
- “特別養子縁組”で育つということ(5/28 NHK) おはよう日本
- 「国を挙げてのネグレクト」日本の里親制度に世界から批判が(12/7 黒川祥子/日刊ゲンダイ)