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海面上昇の脅威を訴えた彫刻「サポート」(Lorenzo Quinn)

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地球温暖化による海面上昇で、街が沈むとも言われている水の都ベネチア。5つ星ホテルのカサグレドホテル(Ca’ Sagredo Hotel)を支えるこの巨大な手は、イタリア人アーティストのロレンツォ・クイン(Lorenzo Quinn)氏によって制作された彫刻「サポート」です。11月には過去50年で最悪の洪水に見舞われ、年を追うごとに深刻さを増しています。12月13日までマドリードで開催される国連気候変動会議COP25の会場に展示されています。

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The WMO provisional statement on the State of the Global Climate, says that the global average temperature in 2019 (January to October) was about 1.1 degrees Celsius above the pre-industrial period.

世界気象機関(WMO)によると、この5年(2015-2019)および10年(2010-2019)の期間の平均気温は、記録上最も高いことがほぼ確実です。WMO暫定声明では 2019年(10月-1月)における世界の平均気温が産業革命前と比較して約1・1度上昇しました。

WMOのターラス事務局長は「温暖化の影響は極端で異常な天気として顕在化し、100年に1度と言われていたような熱波や洪水が当たり前になっている」と指摘しています。また、「ハバナ、日本、モザンビークと広範囲な国で、壊滅的な台風やサイクロンの被害が発生し、北極やオーストラリアでは森林火災が発生した」と述べています。

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Support by Lorenzo Quinn / UNFCCC(Facebook)

名優アンソニー・クイン(1915年4月日 – 2001年6月)氏の息子であるロレンツォ・クイン氏は、2017年ヴェネツィア・ビエンナーレのために制作された作品「サポート」について、「浸水した建物を水面から伸びた手が支えているように見える。地球温暖化が進む前に適切に動かなければいけないという意味が込められている」と語っています。

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