北海道の平取町二風谷エリアには脈々と受け継がれてきたアイヌの伝統工芸技術が色濃く残っています。「二風谷イタ(木製の盆)」や「二風谷アットゥシ(樹皮の反物)」など、特徴的なデザインは全国はもとより海外からも支持されています。伝統技術を活かし、未来につながる新たなものづくりを行う「二風谷アイヌクラフトプロジェクト」は、ファッションデザイナーのコシノジュンコ氏を総合デザインディレクターに迎え、二風谷の工芸作家と、外部のクリエイターとのコラボレーションによる商品開発が行われています。
- 二風谷アイヌクラフト/Nibutani Ainu Craft(Website)
- 二風谷アイヌクラフト/Nibutani Ainu Craft(Facebook)
「二風谷アイヌクラフトプロジェクト」は、新たな魅力の伝統工芸(二風谷ブランド)を発信するもので、令和2年度開発チーム「はっぴどっと東京×関根真紀」「樋口一成×貝澤徹」「三島大世×貝澤守×柴田幸弘」「岩谷香穂×貝澤太一」から始まりました。令和5年度(2023年)は「能作×二風谷アイヌクラフト」開発チームが、2022年に商品化した「イサプテ テーブルウェアコレクション」の第2弾として錫(スズ)の持つ「飲み物がまろやかになる」利点を活かした酒器を中心に6点が新たに加わりました。
富山県高岡市で107年続く老舗鋳物メーカー「能作」とのコラボ商品です。イサプテ<i-sapte>とは、アイヌ語で「もてなす」を意味します。使う人の安全を願うアイヌ文様を金属に施すことで生まれる新たな魅力を、日々の食卓で楽しめるようなラインナップになっています。
- i-sapte tableware collection 2023(Nibutani Ainu Craft)
- i-sapte tableware collection 2022(Nibutani Ainu Craft)
- 能作(NOUSAKU)(Website)
2024年1月にフランスのパリ・マレ地区のギャラリーにて「二風谷アイヌクラフト」の展覧会を開催しています。アイヌの伝統工芸技術とデザインを活かし、107年続く老舗鋳物メーカー「脳作」とのコラボ商品、そして世界展開はを魅力的で未来につながります。
- nibutani-ainu.com(Website) フランス語
- nibutaniainu.fr(Instagram) フランス語
パリのGalerie Guilhemでは、Maison Wabi-Sabiさんの「Collection HARU 2024」が開催されますが、その中で二風谷アイヌクラフトと能作がコラボレーションした錫のテーブルウェアコレクション「イサプテ(i-sapte)」の展示&販売も行われます。
期間:2024年3/19(火)-3/24(日)
Mardi 19 au Dimanche 24 Mars 2024 : 12h – 19h
場所:La Galerie Guilhem
8 rue du Général Guilhem 75011 Paris, France