日本映画「隠し砦の三悪人」は、1958年公開の時代劇映画。監督は黒澤 明、主演は三船敏郎、ヒロイン上原美佐、モノクロフィルム作品です。戦国時代を舞台に敗国の侍大将が世継ぎの「姫」と軍用金を擁し、2人の百姓を従えて敵中突破する姿を描いた冒険(アドベンチャー)映画です。名作映画「隠し砦の三悪人」は、1977年の映画「スターウォーズ」の製作と物語や構成に影響を与えています。
映画「スターウォーズ」のキーパーソンでもある「C-3PO」と「R2-D2」の2体のドロイドのモデルは、「隠し砦の三悪人」に登場する戦国時代の2人の百姓太平(千秋 実)と又七(藤原釜足)であると、黒澤明監督を敬愛しているルーカス自身が認めています。
映画「スター・ウォーズ」のレイア姫と「隠し砦の三悪人」の雪姫はキャラクター設定が似ており、映画の「太平」と「又七」の冒頭シーンや姫から褒美をもらうというラストシーンも「隠し砦の三悪人」のそれを模したとみられています。
この映画は製作日数の大幅な遅滞と、それによる製作費の増大を引き起こしましたが、興行的に大ヒットし、1959年第9回ベルリン国際映画祭で監督賞と国際映画批評家連盟賞を受賞しています。
アジアの映画やゲーム、アニメ、マンガ、音楽について解説しているYouTuberの「Bushido Blues」さんが、英語で日本の時代劇映画「隠し砦の三悪人」を解説しています。
1958年公開の時代劇映画ですが、シナリオや撮影技法は現代映画に通じる完璧な冒険(アドベンチャー)映画であり、黒澤映画の代表作とも評価できるとしています。
- 隠し砦の三悪人(IMDb) Ratings: 8.1
通常は主演で英雄的な三船敏郎が主人公ですが、脇役のコミカルな農民の太平と又七が本当の主人公だと主張しています。この二人の脇役が物語を展開させており、ルーカスの映画「スターウォーズ」のキャラクター設定、場面設定にも大きな影響を与えていることについて語っています。