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IMD WCR 2024

2024年IMD世界競争力ランキング、日本は過去最悪の38位(昨年35位)

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6月18日、スイスの国際経営開発研究所(IMD)は、主要67カ国・地域を対象にした2024年版のIMD世界競争力ランキング(IMD WCR)を発表しています。2024年のトップ3(昨年順位)は、シンガポールが「政府の効率性」、「ビジネスの効率性」で特に堅調なパフォーマンスを示し、2020年以来の1位(4位)となりました。2位はスイス(3位)、3位はデンマーク(1位)でした。日本は過去最低を更新して38位(2023年35位)となってしまいました。

2024 IMD World Competitiveness Ranking (WCR) Top 20 / IMD

2024年首位のシンガポールの競争力は、2020年に1位を獲得、その後5位、3位、そして2023年4位と順位を落とし、デンマークとスイスがトップの座をめぐって激しい争いを見せました。4分野別では、シンガポールが「政府の効率性(政府の政策が競争力にどの程度貢献しているか)」と、「ビジネスの効率性(企業が革新的で収益性が高く、責任ある方法でどれだけうまく機能しているか)」の全体で、特に堅調なパフォーマンスを示しています。

評価データは、164件の統計データと6,612件の調査回答を組み合わせています。その他の2つの分野は、「経済パフォーマンス(国内経済のマクロ経済的評価)」と、「インフラストラクチャ(基礎的、技術的、科学的、人的資源がビジネスのニーズを満たす程度)」が評価されます。

IMD世界競争力センター(WCC)所長のアルトゥーロ・ブリス(Arturo Bris)氏は、「最も優れた経済は生産性と繁栄のバランスをとっており、環境と社会の結束を維持しながら、国民の所得と生活の質を高めることができる」と述べています。

Japan 38 2024
Japan IMD World Competitiveness Ranking 2024 / IMD

日本の4分野の項目別(20項目)順位は、「経済パフォーマンス」分野で、国際貿易44位、国際投資34位、物価55位。「政府の効率性」分野が、財政64位、税制43位、ビジネス法制40位。「ビジネスの効率性」分野が、生産性と効率性58位、労働市場51位、経営慣行がなんと65位、態度と価値観57位。「インフラストラクチャ」分野では、基礎的インフラ41位、技術的インフラ35位、教育(人的資源)31位となっています。

主要67カ国・地域での比較で、13項目が30位以下、最低水準の50位以下が6項目もあります。いまだ「失われた30年」から抜け出せない日本がいます。ジェンダー・ギャップ指数(世界118位)は、日本経済の長期低迷(日本病)、改善しない少子化幸福度ランキングの低さの最大要因です。

2024年のビジネストレンドに関するWCC調査で、最も大きな影響を与えると思われるトレンドを最大3つ選択しています。その結果、AIの導入(55.1%)、経済活動における世界的な景気減速のリスク(52%)、地政学的紛争(36.1%)が最も多くの票を獲得しています。

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