5月24日、Apple CEOのティム・クック氏がオランダのアムステルダムで開幕した Start Up Festでのセッションに出席して、「iPhoneは2007年にAppleが発明したことになってますが、本当は 350年前から既に存在していたんです」と発言して、会場を沸かせたそうです。
ティム・クック氏が発見したという iPhoneを題材にした350年前の絵画は、ピーテル・デ・ホーホ(Pieter de Hooch、1629年12月 – 1684年)の「Man Handing a Letter to a Woman in the Entrance Hall of a House」という作品です。
実際、右側に描かれている人物は、縦長のスマートフォンのようなものを持って、操作しているように見えます(^^)
この時代にスマートフォン(iPhone)が存在したとすれば、楽しい想像が広がりますね(^^)
オランダのデ・ホーホは、風俗画家として高く評価され、ヨハネス・フェルメールとほぼ同時代を過ごし、フェルメールの作品にも影響を与えていることでも知られています。
デ・ホーホは、レンガ職人の棟梁であった父親から透視画法に関連する実践的な技術について影響を受けたとされます。
デ・ホーホやフェルメールの絵にはピンの穴があり、画面上に任意の一点を定めて消失点とし、消失点を通って水平になるよう左右に設定した遠隔点にもピンを打って細いチョークをまぶしたひもを張って、それをはじいてキャンバスに薄い線を引いたのではと考えられるということです。
「配膳室にいる女と子供」は、透視画法について実験的に描いた絵で、相対的に広い見かけの角度から急激に空間の奥に入っていきます。そのため、画面手前の床のタイルにゆがみがあるように見えます。
デ・ホーホは、遠隔点を外側に動かすことでより自然な構図の絵になることを理解して、フェルメールよりもデ・ホーホのほうが10年以上も早く透視画法(遠近法)を自分のものとしていたことが作品集からうかがえるそうです。(デ・ホーホの透視画法(遠近法)/ Wikipedia)
- Apple CEOのティム・クック氏、350年前の絵画の中からiPhoneを発見(Business Newsline)