オバマ大統領は、初めて被爆地・広島を訪問しました。原爆慰霊碑に献花したあと、被爆者の人たちを前に「われわれは核兵器のない世界を追い求めなければならない」と述べ、核兵器の廃絶に向けて取り組む決意を表明しました。
—この場所に来て10万人を超える日本の男性、女性、そして子どもたち、数千人の朝鮮半島出身者、数十人のアメリカ人などの犠牲者の死を悼みます。
犠牲になった人たちの魂が、私たちに語りかけています。もっと内側を見て、私たちはいったい何者かを振り返り、今後、どのようになろうとしていくべきか、私たちに語りかけています。—全文は下記へ
- オバマ大統領の広島訪問 所感の全文(NHK News Web)
演説後に被爆者団体「日本原水爆被害者団体協議会」の代表委員を務める坪井直氏らと握手をしながら笑顔で会話を交わしました。坪井さんはオバマ氏と握手を交わしながら、「人類の幸せを掴むためにいろいろなことを語ってくれて、私は胸がワクワクしました。91歳ですけどまだ生きますよ」と話しかけたということです。
そして、自身も被爆者で、原爆で亡くなった元米兵捕虜の研究や追悼を続けてきた森重昭さんは、オバマ大統領と対面すると涙ぐみ、抱き寄せられると感極まったような表情を見せました。記者に「どんな話を?」と聞かれたが「舞い上がっちゃって覚えてない」と話しました。
下記の森重昭さんの特集記事とライフワークを描いたドキュメンタリー(予告編)をご覧ください。
- 広島被爆米兵の名前を刻んだ日本の歴史家/森重昭さんのライフ・ワークを描いたドキュメンタリー(nippon.com) 特集記事
- PAPER LANTERNS PROJECT(Website) 公式サイト
灯篭流し(Paper Lanterns)のフレシェット監督は、「この話は、広島で被爆した12人の米兵の物語です。しかし、私たちはほとんど何も知らない。そのことが私には何とも奇妙に思えたのです。だから、このストーリーを語らずにはいられなかったのです」と述べています。
映画「灯篭流し(Paper Lanterns)」予告編
Paper Lanterns Trailer April 2016 from barry frechette on Vimeo.
- オバマ米大統領、広島で献花 被爆者の手を握り、抱き寄せ(BBC News Japan)