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2021年ピューリッツァー賞(The 2021 Pulitzer Prize Winners)

  • Media

6月11日、ピューリッツァー賞選考委員会は、2021年のピューリッツァー賞受賞者を発表しました。105年を迎えたピューリッツァー賞ですが、2020年はジャーナリズムにとって特別な年として記憶されました。新型コロナウイルス感染症の世界的流行歴史的な2020米大統領選挙、さらにジョージ・フロイドさんの死から「Black Lives Matter」の広がりがありました。そして、これらに対する SNSによるフェイクニュースや偽情報の拡散と扇動が大きな社会問題になりました。ジャーナリストたちは、コロナ禍においても正確な報道とメディアの役割を果たすため、権力と警察、暴力、犯罪に立ち向かいました。

Agustina Cañamero, 81, hugs and kisses her husband Pascual Pérez, 84, through a plastic film screen to avoid contracting the coronavirus at a nursing home in Barcelona, Spain, June 22, 2020. Even when it comes wrapped in plastic, a hug can convey tenderness and relief, love and devotion. The fear that gripped Agustina Cañamero during the 102 days she and her 84-year-old husband spent physically separated during Spain’s coronavirus outbreak dissolved the moment the couple embraced through a screen of plastic film. / AP Photo/Emilio Morenatti

特集写真部門では、COVID-19パンデミックの最中、私たちの心に訴えるスペイン高齢者の生活を捉えた AP通信のエミリオ・モレナッティ(Emilio Morenatti)さんの一連の写真(15枚)が受賞しました。

Agustina Cañamero(81歳)さんは、2020年6月22日、バルセロナにあるナーシングホームでコロナウイルスに感染しないように、プラスチック・フィルムを通して夫の Pascual Pérez(84歳)さんを抱きしめてキスします。優しさと安堵、愛と献身を伝えます。彼女が夫と物理的に離れて過ごした102日間の不安と恐怖は、抱きしめた瞬間に消えていました。

George Floyd
Mural showing the portrait of George Floyd in Mauerpark in Berlin. / Eme Free Thinker (signature) on 29 May 2020. / Wikipedia

ニュース速報写真部門では、AP通信の写真スタッフが「ジョージ・フロイドさんの死」について、複数都市での抗議記録写真が受賞しています。

ジョージ・フロイドさんの死を撮影した、当時17歳のダルネラ・フレージャー(Darnella Frazier)さんが特別賞を受賞しました。授賞理由では、「ジャーナリストの真実と正義の探求における市民の重要な役割を際立たせた」として撮影を「勇敢」と称えました。

公益部門(Public Service)では、ニューヨーク・タイムズ紙が、新型コロナウイルスの感染拡大について人種的および経済的な不平等を報道し、米国内外における政府の失敗を暴露しました。地方自治体、医療提供者、企業および個人に対してコロナ対策を助けるデータを提供し、未曾有のパンデミックに対して勇気ある、先見の明がある特集や提案など、広範囲にわたる記事が受賞しました。

2022年ピューリッツァー賞(The 2022 Pulitzer Prize Winners)


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