5月9日、ピューリッツァー賞選考委員会は、2022年のピューリッツァー賞受賞者を発表しました。公益部門はワシントンポスト紙の「2021年アメリカ合衆国議会議事堂襲撃事件」報道が受賞しています。特集写真部門では、インドにおける新型コロナウイルス犠牲者の一連の写真が受賞しています。また、ウクライナのジャーナリストに、その勇気、忍耐力、真実の報道に対して特別賞を授与しました。
- The Pulitzer Prizes(Website)
- 2022 Pulitzer Prizes(The Pulitzer Prizes) 各部門の受賞者一覧
特集写真部門では、インドにおける新型コロナウイルス犠牲者の一連の写真(14枚)が受賞しました。濃密な人間関係と、その破壊のバランスが取れており、観る人に風土の高揚感を与えていることが評価されています。アドナン・アビディ(Adnan Abidi)氏、サンナ・イルシャド・マトゥー(Sanna Irshad Mattoo)氏、アミット・デイブ(Amit Dave)氏、そしてロイターの故ダーニッシュ・シディキ(Danish Siddiqui)氏の作品です。
- Adnan Abidi, Sanna Irshad Mattoo, Amit Dave and the late Danish Siddiqui of Reuters(The Pulitzer Prizes) 14枚スライドショー
ニュース速報写真部門では下記2件が受賞しました。
1) アフガニスタンの歴史的な変化がもたらす人的犠牲をとらえ、米国の撤退を生々しく、切迫したイメージで表現したロサンゼルス・タイムスのマーカス・ヤム(Marcus Yam)氏の作品です。(審査員により長編写真部門から移動しました)
2) 米国議会議事堂襲撃事件を包括的に捉えたゲッティ・イメージズのマクナミー(McNamee)氏、ドリュー・アンジェラー(Drew Angerer)氏、スペンサー・プラット(Spencer Platt)氏、サミュエル・コルム(Samuel Corum)氏、ジョン・チェリー(Jon Cherry)氏の魅力的な写真です。
- Marcus Yam of the Los Angeles Times(The Pulitzer Prizes) 15枚スライドショー
- Win McNamee, Drew Angerer, Spencer Platt, Samuel Corum and Jon Cherry of Getty Images(The Pulitzer Prizes) 15枚スライドショー
公益部門(Public Service)はワシントンポスト紙の「襲撃」報道が受賞。米国議会議事堂への襲撃事件について、明快な解説と徹底的で揺るぎない理解を国民に提供したと評価しました。
連載報道(15本)には、「41分の恐怖」としたビデオタイムラインもあります。テキストメッセージや写真、さらに独占的に入手されたものを含め何百ものビデオを調査し映像を同期させ、建物のデジタル3Dモデル内でカメラアングルを特定して暴徒の動きをマッピング、混乱した議事堂内部を解説しています。
- The Washington Post(The Pulitzer Prizes) 15本の特集記事
- Read The Washington Post’s 2022 Pulitzer Prize-winning work for public service(5/9 The Washington Post) ピューリッツァー賞受賞の記事
ピューリッツァー賞委員会は、ウクライナのジャーナリストに対して勇気、忍耐力、真実の報道へのコミットメントに対して特別賞を授与しました。委員会は「爆撃、誘拐、占領、さらには死者もいるにもかかわらず、彼らはウクライナと世界中のジャーナリストに敬意を表して、恐ろしい現実の正確な画像を提供するための努力を続けてきました」と述べています。
- The Journalists of Ukraine(The Pulitzer Prizes)