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2022年ピューリッツァー賞(The 2022 Pulitzer Prize Winners)

5月9日、ピューリッツァー賞選考委員会は、2022年のピューリッツァー賞受賞者を発表しました。公益部門はワシントンポスト紙の「2021年アメリカ合衆国議会議事堂襲撃事件」報道が受賞しています。特集写真部門では、インドにおける新型コロナウイルス犠牲者の一連の写真が受賞しています。また、ウクライナのジャーナリストに、その勇気、忍耐力、真実の報道に対して特別賞を授与しました。

The body of a person, who died from the coronavirus disease, lies on a funeral pyre during a mass cremation at a crematorium in New Delhi, India May 1, 2021. (Adnan Abidi) / The 2022 Pulitzer Prize Winner in Feature Photography

特集写真部門では、インドにおける新型コロナウイルス犠牲者の一連の写真(14枚)が受賞しました。濃密な人間関係と、その破壊のバランスが取れており、観る人に風土の高揚感を与えていることが評価されています。アドナン・アビディ(Adnan Abidi)氏、サンナ・イルシャド・マトゥー(Sanna Irshad Mattoo)氏、アミット・デイブ(Amit Dave)氏、そしてロイターの故ダーニッシュ・シディキ(Danish Siddiqui)氏の作品です。

A military transport plane flies over relatives and neighbors of the Ahmadi family as they gather around an incinerated husk of a vehicle destroyed by a U.S. drone strike in Kabul, Afghanistan. In August, life came to a standstill as the Taliban offensive reached the gates of the Afghan capital, sending it into a panic. President Ashraf Ghani escaped; American-backed Afghan forces pulled back. The Taliban swiftly took over a nation that had changed much since it first ruled two decades ago. Jarring, violent scenes followed, marking a tragic coda to a messy and controversial 20-year occupation. The U.S. was ending its longest war. / Marcus Yam of the Los Angeles Times

ニュース速報写真部門では下記2件が受賞しました。
1) アフガニスタンの歴史的な変化がもたらす人的犠牲をとらえ、米国の撤退を生々しく、切迫したイメージで表現したロサンゼルス・タイムスのマーカス・ヤム(Marcus Yam)氏の作品です。(審査員により長編写真部門から移動しました)
2) 米国議会議事堂襲撃事件を包括的に捉えたゲッティ・イメージズのマクナミー(McNamee)氏、ドリュー・アンジェラー(Drew Angerer)氏、スペンサー・プラット(Spencer Platt)氏、サミュエル・コルム(Samuel Corum)氏、ジョン・チェリー(Jon Cherry)氏の魅力的な写真です。

公益部門(Public Service)はワシントンポスト紙の「襲撃」報道が受賞。米国議会議事堂への襲撃事件について、明快な解説と徹底的で揺るぎない理解を国民に提供したと評価しました。

Read The Washington Post’s 2022 Pulitzer Prize-winning work for public service / Washington Post(Website)

連載報道(15本)には、「41分の恐怖」としたビデオタイムラインもあります。テキストメッセージや写真、さらに独占的に入手されたものを含め何百ものビデオを調査し映像を同期させ、建物のデジタル3Dモデル内でカメラアングルを特定して暴徒の動きをマッピング、混乱した議事堂内部を解説しています。

ピューリッツァー賞委員会は、ウクライナのジャーナリストに対して勇気、忍耐力、真実の報道へのコミットメントに対して特別賞を授与しました。委員会は「爆撃、誘拐、占領、さらには死者もいるにもかかわらず、彼らはウクライナと世界中のジャーナリストに敬意を表して、恐ろしい現実の正確な画像を提供するための努力を続けてきました」と述べています。

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