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2023年は史上最も暑い年が確実、この先に何が起こるか?

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10月24日、世界気象機関(WMO)と、EUのコペルニクス気候変動サービス(C3S)は、2023年9月は観測史上最も暑い月となり、そして「2023年が観測史上最も暑い年になるのはほぼ確実」だとしています。WMOは、気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)の開幕日である11月30日に発表される2023年地球気候情勢暫定報告書でこれを確認する予定としています。進行中のエルニーニョ現象は少なくとも2024年4月まで続くと予想されており、気象パターンに影響を及ぼし、陸と海の両方で気温のさらなる上昇が予想されています。

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Globally averaged surface air temperature anomalies relative to 1991–2020 for each September from 1940 to 2023. Data source: ERA5. Credit: Copernicus Climate Change Service/ECMWF.

C3S副所長のサマンサ・バージェス(Dr Samantha Burgess)博士は、「この先何が起こるのか不安になります。地球規模の気温記録、世界規模の海面温度記録、世界規模の海氷記録など、すべてのデータを総合すると、気候が非常に速いペースで変化しており、それに適応しなければならないことが解る」と述べています。

さらにバージェス氏は、2023年の過去3か月間、気温が産業革命以前の気温を一時的に1.5度を超えたと指摘しました。「これはパリ協定を破ったという意味ではないが、現実には気温が産業革命前よりも、1.5度以上上昇する日数、週数、または月数が増えれば増えるほど、平均気温が上昇する傾向です」、「より早くパリ協定(COP21)の努力目標1.5度未満を超えるでしょう」と彼女は述べています。

Global daily surface air temperature (°C) from 1 January 1940 to 30 September 2023, plotted as time series for each year. 2023 and 2016 are shown with thick lines shaded in bright red and dark red, respectively. Other years are shown with thin lines and shaded according to the decade, from blue (1940s) to brick red (2020s). The dotted line and grey envelope represent the 1.5°C threshold above preindustrial level (1850–1900) and its uncertainty. Data source: ERA5. Credit: Copernicus Climate Change Service/ECMWF.

バージェス氏は、南極大陸の記録的な海氷面積の少なさについて、大気や海洋の温度上昇やフィードバックなどの要因の組み合わせによるものだと指摘しました。プリンストン大学の気候科学者ザカリー・ラブ(Dr Zachary Labe)博士は、北極では長期的な海氷の減少傾向があったが、南極では状況が異なり、これまで長期的な減少傾向は観察されていなかったと指摘します。しかし、2016年頃から南極の海氷の量に違いがあることが観察され始めました。特に低調な年が数年続きました。したがって、大きな疑問は、2016年以降で何が変わったのか? そして、「ついに人為的な温暖化の影響が南極でも明確に現れ始めているのかということ」と語っています。

Daily Antarctic sea ice extent from 1979 to September 2023. Shades of blue are used for years up to 1999, and shades of red from 2000 onward. The year 2023 is shown with a thick black line, the year 2022 with a thick red line, and the median for 1991–2020 with a dashed grey line. Data source: EUMETSAT OSI SAF Sea Ice Index v2.2. Credit: Copernicus Climate Change Service/ECMWF/EUMETSAT.

ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)気候行動ユニットの副所長ルーシー・ハッブル・ローズ(Dr Lucy Hubble-Rose)博士は、変化の必要性に直面すると、個々の人々や組織は時として分析まひ(Analysis paralysis)におちいり、集中力を失い、聞いている情報を拒否し始める可能性があると指摘しました。「自分自身の主体性の感覚を築くことが本当に重要です」と彼女は言い、駐車料金を避けるために自転車に乗るなどの小さな変化が、環境上の利点についてのより広い理解を生み出し、「行動が信念を動かす」アプローチであると付け加えました。

地球温暖化は終わり地球沸騰化の時代が到来した(UN: 国連)


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