世界経済フォーラム(WEF)が発行する「仕事の未来」レポート2018年版(Future of Jobs Report 2018)によると、人工知能(AI)と仕事に関する最新の予測によれば、今後10年も経たないうちに、職場の仕事(タスク)のほとんどは人間ではなく機械が実行するようになるということです。人間は現在(2018年)、仕事全体の約71%を担当していますが、2025年までに人工知能(AI)/機械と人間の仕事量が逆転すると予測しています。
- The Future of Jobs Report 2018(jp.weforum.org) WEF日本語版
「仕事の未来」レポート2018年版の予測によると、機械学習とデジタル自動化の進歩により、2025年までに7,500万件の雇用が失われるということです。一方で、新たな仕事(役割)が1億3,300万件ほど創出される可能性を指摘しています。
クリエイティブな仕事、デザインやプログラミング作業、クリティカル・シンキング(批判的思考)、社会的知性を必要とする仕事は、自動化の波が押し寄せてきても存続しやすいと、WEFのレポートは述べています。
第4次産業革命によるビジネスモデルの変化が一段と激しくなってきます。新しいカテゴリーが出現し、そして新旧両方の職業で必要とされるスキルセットも大きく変化し、人々の働き方や勤務場所も変えます。また、女性と男性の労働者に異なる影響を与え、業界の性差の動態を変えるかもしれません。興味深いレポートです。
- The Future of Jobs Report 2018(PDF / 全文)
- ドキュメンタリーThe Fourth Industrial Revolution(第4次産業革命)(Nobuyuki Kokai)
- 自動化・ロボット化で「失われる雇用」「生まれる雇用」総まとめ(2018.01.26 MIT Technology Review)
- 機械に奪われる仕事 – そして残る仕事(TED: Anthony Goldbloom)(Nobuyuki Kokai)