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5Gにおけるクリーンネットワーク(Clean Network)の重要性

8月5日、米国務省はクリーンネットワーク(Clean Network)プログラムを発表しました。4月29日、米政権が発表した「5G Clean Path」のイニシアティブを基にした5つの要素を明らかにしました。マイク・ポンペオ国務長官は「中国共産党などの悪意ある行為主体による攻撃的侵入やスパイ行為」から個人情報や企業の機密情報を保護するものだと述べて、すべての国と企業にクリーンネットワークへの参加を呼びかけています。

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The Clean Network: Clean Carrier, Clean Store, Clean Apps, Clean Cloud, Clean Cable, Clean Path / state.gov

4月の「5G Clean Path」では5G通信網について、中国企業が全く関与しないクリーンパス(Clean Path)であることを求めると発表していました。今回のクリーンネットワーク(Clean Network)では、具体的に5つの要素を挙げています。

1.クリーンキャリア(Clean Carrier):中国の「信頼できない通信キャリア」を米国の通信ネットワークに接続させない。
2.クリーンストア(Clean Store):米国のアプリストアから中国製などの「信頼できないアプリ」を排除する。
3.クリーンアップス(Clean Apps):ファーウェイなど「信頼できない中国スマホメーカー」の製品では、米国製アプリを利用できなくさせる。
4.クリーンクラウド(Clean Cloud):阿里巴巴(アリババ)、百度(バイドゥ)、騰訊(テンセント)などの中国企業が、米国のクラウドにアクセスするのを防ぎ、医療や先端研究などのデータを保護する。
5.クリーンケーブル(Clean Cable):中国と各国のインターネットを繋げる海底ケーブルが、中国共産党の情報収集に使われないようにする。

5G(第5世代移動通信システム)では、高速大容量、低遅延、多数同時接続、高信頼性が要求される通信規格です。その信頼性について、4G(第4世代移動通信システム)ではコアネットワークネットワークエッジは分離されて管理されますが、5Gになるとコアネットワークとエッジの明確な区別がなくなり、ネットワーク全体として信頼性やセキュリティの重要性が増大します。

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Get smart: Core vs. edge in 5G networks [infographic] (State Dept./S. Gemeny Wilkinson)

「5Gにおけるクリーンネットワーク(Clean Network)の重要性」への2件のフィードバック

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