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戦争の意味を問う名作映画「禁じられた遊び」

禁じられた遊び(原題:Jeux interdits)は、1952年に公開されたフランス映画。アカデミー賞名誉賞(後の外国語映画賞)、ヴェネツィア国際映画祭サン・マルコ金獅子賞などを受賞しました。

1940年6月、ドイツ軍から逃げる群衆の中に、幼い少女ポーレットがいます。そこに戦闘機による機銃掃射があり、ポーレットは一緒にいた両親と愛犬を失ってしまいます。

禁じられた遊び(Jeux interdits)/ Wikipedia
禁じられた遊び(Jeux interdits)/ Wikipedia

ポーレットは愛犬の死体を抱きながらさまよい、牛追いをしていた農家の少年ミシェルと出会います。幼いポーレットは「死」というものがまだよく分からず、神への信仰や祈り方も知りません。

愛犬の死体を人の来ない水車小屋に埋葬し、祈りをささげます。

愛犬が一人ぼっちでかわいそうだと思ったポーレットは、ミシェルと二人でモグラやヒヨコなど、様々な動物の死体を集めて、次々に墓を作ります。

二人の墓を作る禁断の遊びはエスカレートし、ついには墓地の十字架を盗んで自分たちの墓に使おうと思い立ちます・・・。

孤児院に連れて行かれるポーレットは、人であふれる駅で「ミシェル」を探しながら、最後に「ママー」と叫びながら雑踏に消えるラストシーンは涙が止まりません。私のベストNo.2の映画です。

映画「鉄路の戦い」で第1回カンヌ国際映画祭の審査委員賞と監督賞を受賞したルネ・クレマン監督は、戦争で人を殺戮している大人たちは、子どもたちの行為(禁じられた遊び)を責めることができるのか、人間の良心に訴えます。

映画「禁じられた遊び」の主題曲でスペイン民謡の「愛のロマンス」が、スペイン出身のギタリスト、作曲家、編曲家でもあるナルシソ・イエペス(Narciso Yepes)による演奏で世界的に有名になりました。名曲のルーツは、ルビーラ「ギター練習曲」なのか、ウクライナ民謡との関係は?

愛のロマンスのルーツはウクライナ民謡 Nich Yaka Misyachna (美しい月光)?


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