アフリカ単一起源説とは、地球上のヒトの祖先はアフリカで誕生し、その後世界中に伝播していったとする、自然人類学の学説です。
分子系統解析の進展(いわゆるミトコンドリア・イブやY染色体アダムなど)によって、人類は14 – 20万年前に共通の祖先を持つことが分かったのですが、ここでは「ロシア民謡をめぐって」作曲家 吉松隆さんのブログ記事が楽しかったので紹介します。
吉松隆さんは「クラシック音楽の本家であるヨーロッパ(欧米)の人々は、アフリカの記憶を遺伝子情報の中に持っている。だからアフリカ起源のロックのようなビート音楽に血が騒ぐ。(それは、日本人も同じだ)でも、彼らは「それより東」の旅をしていない。だから、当然、中近東やアジアの記憶はないし、それらの音楽に郷愁は感じない」と言います。
そして「我々日本人は前人未踏の大いなる旅の果て(極東)に住み着いている。だから、先祖が経由してきたすべての文化圏の音楽に(深い浅いの違いはあっても)郷愁を感じる」と述べています。
アフリカ単一起源説によれば、日本人には北米や南米の遺伝子情報はないことになります。自身に照らしてみても、音楽についてクラシック音楽やロシア民謡に郷愁を感じたり、アフリカのビート音楽が心地良いと感じるのは納得できます(笑)
YouTubeには、ロシア民謡の代表曲カチューシャ(Катюша)が数多くUPされていますが、これは視聴回数No.1(2,000万回超え)のアレンジも楽しい動画です(^^)
- 音楽のルーツを辿る旅…ロシア民謡をめぐって(2009/4 吉松隆:作曲家)