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米タイム誌2019年「今年の人」にグレタさんを最年少で選出

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12月11日、米タイム誌は恒例の「今年の人」(Person of the Year)に気候変動対策を訴えるスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリ(Greta Thunberg)さん(16歳)を選出しました。1927年に同誌が「今年の人」の選出を始めて以来、最年少になります。TIME編集長のエドワード・フェルセンタール(Edward Felsenthal)氏は「グレタさんは地球が直面する最大の課題に対して、最大の影響力を誇る人物となった」と理由を述べています。

Greta Thunberg is TIME’s 2019 Person of the Year / TIME(Facebook)

彼女は1月にスイスのダボスで開催された世界経済フォーラムの年次大会で「パニックになってほしい」と語りました。「毎日感じている恐怖を感じてほしい。そして、私はあなたに行動してほしい」と述べています。

グレタ・トゥーンベリさんは、政党や擁護団体のリーダーではありません。彼女は、気候危機に関する警告を発した最初の人でもなければ、それを修正する資格のある人でもありません。彼女は科学者でも政治家でもありません。彼女は、伝統的な影響力の手段を利用できません。彼女は億万長者や王女、ポップスター、さらには大人でもありません。

彼女は普通の10代の少女であり、権力に真実を語る勇気を呼び起こして、世代の象徴になりました。突き刺すような怒りで抽象的な危険を明らかにすることで、トゥーンベリさんは地球が直面している最も重要な問題で最も説得力のある声になりました。

タイム誌は気候変動問題は「複雑」で、グレタさんにも「魔法の解決策はない」としつつ、「世界の姿勢の変化を起こし、漠然とした真夜中の不安を、緊急な変化を求める世界の運動に変えることに成功した」と評価しました。

グレタさんは「明日はあるのに、明日がないかのように生き続けることはできない」とタイム誌に語っています。

気候変動ストライキの初日、グレタさんは一人でした。彼女は地面に直に座り、バックパックよりかろうじて大きく見えます。それは異常に肌寒い8月の一日でした。彼女はソーシャルメディアへストライキについて投稿し、数人のジャーナリストが話をしに来ましたが、ほとんど彼女は独りでした。彼女は豆パスタとお弁当を食べ、普段学校を出る午後3時に父親が彼女を迎えに行って自転車で家に帰りました。

二日目、見知らぬ人が彼女に加わりました。「それは1から2への大きな一歩でした」と彼女は回想しています。

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