米国において黒人が食事し、歩き、何であれ「黒人として生きる」行為を犯罪視した白人が警察に通報するという現象を、バラトゥンデ・サーストン(Baratunde Thurston)さんが追求します。
時に笑いを誘いつつ考えさせる奥深い講演を通じて、彼は心に傷を残すような話を癒される話に変える言葉の力を示し、私たちみんなにレベルアップすることを求めます。
- TED Speaker/TED Attendee: Baratunde Thurston(Writer, activist, comedian)
サーストンさんは、「両親は私にすごい名前を 付けてくれました。“バラトゥンデ・ラフィク・サーストン” バラトゥンデは、ナイジェリアで使われているヨルバ語の名前ですが、私たちはナイジェリア人じゃありません(笑)
母は私を中学から私立のシドウェル・ フレンズ・スクールに通わせました。大統領の子女が行く学校に、こんな私を行かせたのです(笑)
シドウェルは教養や科学を学ぶのに最高の場所でしたが、白人の中で生きる術も学びました。教訓の多くを回想録「黒人として生きる方法(How To Be Black)」に書きました。もしまだ読んでない人は人種差別主義者でしょう(笑)
サーストンさんは「私が「白人至上主義」と言うとき、白人がみんな差別主義者だと言っているわけでもありません。社会、経済、政治において、白人を他の人種に対し構造的に優遇するシステムのことです」と述べています。
「警官、またも丸腰の黒人を射殺」「黒人女性を警察に通報」などなど、心に傷を残すような体験を癒しの体験に変える言葉遊びです。そのゲームを皆さんにお教えしましょう。
この「言葉遊び」を通して「そこに構造的な白人至上主義、構造的な女性蔑視、構造的な権力乱用があること思い起こさせてくれます。構造的であることが、それをシステム的なものにしています。皆さんにはぜひ構造を見ていただきたい、権力がどこにあるのか、さらに重要なのは、この構造によって標的にされる人の人間性を見て欲しいのです」と訴えています。
- Japanese translation by Yasushi Aoki. Reviewed by Claire Ghyselen.(日本語字幕を読む)
- 人種差別の構造を壊す | バラトゥンデ・サーストン(TED)