9月21日、国連創設75周年記念ハイレベル会合において「国連創設75周年記念宣言」を採択しました。前文で世界はまだ、75年前に思い描かれた世界ではない。世界は、不平等、貧困、飢餓、武力紛争、テロ、不安定性、気候変動、及びパンデミックに苦しめられている。「多国間主義の再活性化が必要」であるとしています。また、平和と安全、開発及び人権という国連の三つの柱は相関関係にある。「持続可能な開発のための2030アジェンダ」(Sustainable Development Goals: SDGs)が我々の行程表です。「我々は祝うためにではなく、行動を起こすためにここにいる」としています。
- The world needs solidarity. Join #UN75(un.org/en/un75)
●誰も取り残さない: 2030アジェンダの完全かつ予定どおりの実施を決意。人々がすべての努力の中心にあるべき。
●地球を守る: 自然災害、干ばつ、砂漠化、食糧・水不足、自然火災、海面上昇、海洋破壊等のため行動が必要。より良くグリーンに復興する歴史的機会。パリ協定上の適用可能な各国コミットメント等に沿った温室効果ガスの削減と持続可能な消費・生産の実現が必要。
●女性・女児を中心に置く: あらゆる分野においてジェンダー平等、女性参加及び女性と女児のエンパワメント実現のための行動を加速化。
●信頼関係の構築: 暴力、人権侵害、腐敗、周縁化、あらゆる形態の差別、貧困、排除、教育や雇用の欠如を含む不平等の根本原因に対処。
●デジタル分野の協力推進: デジタル技術は2030アジェンダ実現加速化の可能性。すべての人に安全で安価なデジタルアクセス確保が必要。
●国連を刷新: 事務総長による改革を支持。安保理改革の議論に新しい命を吹き込むこと、総会再活性化と経社理強化にコミット。
●若者の声を聞き、共に働く: 若者は、平和と開発のために欠かせない要素。若者の有意義な関与を通じ、状況を変える必要。
●備えを: パンデミックは保健を含む危機に備えるよう警鐘。予防・対応システムの改善に加え、新たなワクチン、治療薬、医療機器の開発・製造、平等で安価なアクセスの促進が急務。全ての医療及びその他の最前線の従事者を賞賛。人々を対応の中心に置くことを誓う。
国連創設75周年記念宣言(概要)は下記(pdf)を御覧ください。
- 国連創設75周年記念ハイレベル会合における茂木外務大臣のビデオメッセージ(9/21 外務省)
- 国連創設75周年記念宣言(概要)(pdf / 外務省)
It is a substantive, ambitious, and forward looking message of world leaders’ commitment to meeting our challenges and #ShapingOurFuture together ➡️ bit.ly/UN75declaration