映画「スター・ウォーズ」は、コリン・ストークス(Colin Stokes)さんの3歳の息子を一瞬にして虜にしました。しかし、3歳の男の子は、このSF映画の傑作から何を学んだのでしょうか? ストークスさんは男の子に、協力することの大切さ、女性を尊敬することが悪者を打ち負かすことと同様に、男らしいことであるというポジティブなメッセージを伝える映画がもっと必要であると訴えます。この講演では、娯楽作品の性差別を評価するベクデルテスト(Bechdel Test)についても語っています。
- TED Speaker: Colin Stokes(Proud dad)
- Japanese translation by Miori Kawata. Reviewed by Mari Arimitsu.(日本語字幕を読む)
私が父親として好きなことは、普段見ない映画が見れるということ、私のお気に入りの映画をわが子と見るのが大好きです。娘が4歳の時「オズの魔法使い」を見ました。娘はそれから数か月間、完全に空想にふけっていました。現代の映画と「オズの魔法使い」には決定的な違いがあります・・・。
数年後、娘に「スター・ウォーズ」を見せた時でした。部屋に入ってきた3歳の息子は、映画から何かを学んでいるようでした。まるで子供のアヒルが、お母さんアヒルを見て学ぶように。息子が映画の状況を理解していたとは思えません。しかし、確実に何かを学んでいました・・・。
ベクデルテストとは、米漫画家アリソン・ベクデル(Alison Bechdel)のコミックである’Dykes to Watch Out For‘において初めて登場しました。1985年、友達が鑑賞した映画の性差別について評価を話します。
この3つの条件を満たす映画しか見ないと言うものです。
1. 映画に2人以上のセリフのある女性キャラクターがいるか?
2. 次に、その女性たちは映画の途中で会話をするか?
3. そして、その会話は2人ともが好きな男性以外についてか? (笑)
シンプルでしょ? (拍手)
統計を見てみましょう。2011年のトップ100の映画の中で何作品に女性主人公が登場すると思いますか? 11作です。悪くはない数字です。昨年選ばれた米国の連邦議会における女性議員の割合よりは少ないですがね。昨年、政府が行ったある研究をニューヨーク・タイムズが掲載しました。そこには、5人に1人のアメリカ人の女性が性的暴行の被害者であると報告しています・・・。
ストークスさんは「真の男性は女性を信頼し尊敬すること。女性とチームを組むこと。女性をいじめる男たちの前に立ち向かう男性であること。これを父親は息子たちに示さなければいけないのです。父親の役割は、映画をレンタルする時に「ベクデルテスト」をパスする映画を探し出すことなのです。
そして、映画の中のヒロインの本当の勇気、仲間をまとめる姿を見つけ出し、息子たちをヒロインに共感させることなのです。そして「ヒロインの仲間になりたい」 と言わせることなのです。将来きっとそうなりますからね」と語っています。
娘に「スター・ウォーズ」で好きなキャラクターを聞きました。何と答えたと思いますか? オビ=ワン。オビ=ワン・ケノービとグリンダ、この2人の共通点は何でしょうか・・・・。
- Colin Stokes(newherojourney.com)