作家のアニー・ラウエルダ(Annie Rauwerda)さんは、ウィキペディア(Wikipedia)の無限とも思えるデジタル・アーカイブの中に迷い込み、ニセの町や乱交カメ、19世紀のファンガール(Fangirl)などを発見しているのが日課です(笑) このクラウドソーシング・プラットフォームの熱心な編集者である彼女は、ニッチでユーモラスなテーマを探求する楽しさ、偶然の発見から学ぶ面白さ、そして、その過程から自分の視野を広げることについて語ります。
- TED Speaker: Annie Rauwerda(Writer)
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私の好奇心を満たしてくれるお気に入りの場所は、誰でも編集できる無料のオンライン百科事典であるWikipediaです。私は小学5年生のときに、Wikipediaを読む習慣について日記を書きました。そして、2020年に授業がオンライン化されたとき、Wikipediaの記事をスクロールして投稿している自分に気がつきました。誰でもサイトを編集できるのです。
私はWikipediaでお気に入りの雑学をスクリーンショットして、インスタグラムに投稿し始めました。それはパンデミック初期のことであり、今もそれを続けています。私は、ジェットコースターが腎臓結石の通過に役立つかどうかを確認するために、腎臓のモデルをディズニーワールドに持って行ったミシガン州立大学の教授などのことを投稿しました(笑)
ロシアがウクライナに侵攻した後、報道の自由を制限していたために、ロシアではWikipediaのダウンロードが急増したことを書いています。Wikipediaは完璧ではありませんが、人々が求める情報源であることは明らかです。あるいは、英女王が亡くなったとき、私は女王の記事をすぐに過去形に変えたWikipediaの編集者について書きました(笑)
私はこれまで、ロマン主義時代のピアノ音楽にはほとんど興味がありませんでしたが、フランツ・リストが、あまりにも美しい容姿と劇的なピアノ演奏をしたので、1800年代の欧州で当時のアイドル的存在となっていたのです。熱狂的な女性ファンの失神が続出したとの逸話もあります。突如として、ピアノ音楽の歴史に興味が湧いてきました(笑)
2023年10月現在、英語版Wikipediaには6,730,059件の記事があります。トリビア(trivia)の世界は広大で、驚くべきもので、本当に興味深いものであることを思い出させます。が、それは決して些細なことではないと思います。
- Depths of Wikipedia(Website)