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「安全な地球」を訴える島国バルバドスのミア・モトリー首相(Mia Motley)

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ミア・アモール・モトリーMia Amor Motley, 1965年10月 – )は、気候変動にさらされるカリブ海に浮かぶ人口28万人の島国バルバドスの政治家で、2018年から首相を務めています。「いまの気候変動は死刑宣告に等しい」「多くの途上国には気候変動の被害を抑える資源さえない。原因をつくった責任者がその費用の一部を負担すべきだ」「どう考えるかではなく、必要なのは各国の行動だ」と、その率直な発言が世界から注目されています。

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Mia Mottley | TIME100 / Photograph by Camila Falquez for TIME

島国バルバドスでは、気候変動によって海面が上昇し、年々海岸線が浸食されています。国の主要産業の観光業にも深刻な影響が広がっています。日本のメディアとしては初めてNHKの取材に応じたモトリー首相は、気候変動の被害を受ける途上国は原因をつくった先進国の責任を追及する権利があると訴えました。

ここ数年、気候変動対策を議論する国際会議で、モトリー首相は常に脚光を浴びてきました。先進国が途上国を資金面で支援する新たな仕組みも提唱し、もはや一国の指導者にとどまらない、グローバル・サウスの国々のリーダーとも見られています。

モトリー首相は、「今こそ改革が必要だと思う。どう考えるかではなく、必要なのは各国の行動だ」、「世界にはモノも資金も十分あるのに、その分配のされかたに問題があるのです。国家や国際機関は人々に希望を与えることができるはずです」そして、「世界の多くの人々が生き生きと暮らせる安全な地球。それが望みです」と語ります。

モトリー首相は、気候変動への取り組みに対する率直な主張が評価され、TIME誌の2022年「最も影響力のある100人」の表紙にバルバドス人として初めて取り上げられました。また、BBCの「世界でインスピレーションと影響力のある女性100人」や、フィナンシャル・タイムズ紙の「2022年最も影響力のある女性25人」に選ばれています。

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