4月18日、Meta（メタ・プラットフォームズ）は Meta AI最新モデル「Llama 3」をオープンソースでリリースし、誰にでも使えるようにしたと発表しました。また、MetaのチーフAIサイエンティストであるヤン・ルカン氏は、Llamaのより強力な後継モデルの開発が進行中だと述べています。彼は、それが世界最高のクローズ型なAIモデルであるOpenAIの「GPT-4」やGoogleの「Gemini」を凌ぐ可能性があると示唆しました。
- Llama（Language Large Models Meta AI）（Google検索） 最新情報など
- Introducing Meta Llama 3: The most capable openly available LLM to date
（4/18 Meta） - 「Llama 3」を発表したメタは、さらに強力なAIモデルのトレーニングもしている（4/19 Wired.jp）
4月16日、Llama 3をベースにした新しい AIアシスタントである Meta AI を公表しました（日本では未公開）。テスト結果によると、これらのモデルが以前公開された同様のパラメーターをもつオープンソース・モデルよりも優れているとしています。GoogleやOpenAIのような大手AI企業のほとんどが、技術をクローズドにしているなか、ルカン氏はオープンソースのAIモデルのほうがより迅速に進化するだろう予測しています。人間レベル（AGI:汎用人工知能）の獲得に向かって、より速くAI技術を推進していくのは、理論的にはオープンソースのほうだと考えています。
ルカン氏は、「さらに大きなモデルの開発が進行中であり、現在トレーニング中なのはパラメーターが4,000億を超える最も強力なモデルだと語っています。これらのモデルのいくつかのバリエーションは、今後数カ月で登場することになるでしょう」と、MITで開催された生成AIに焦点を当てたカンファレンスである「Imagination in Action」で語っています。4,000億を超えるパラメーターをもつモデルがいつリリースされるかは不明としています。
Watch your imagination come to life.
Metaのマーク・ザッカーバーグCEOは18日、Llama 3を搭載した新しい Meta AIアシスタントを Whatsapp、Instagram、Facebook、Messengerなどの製品に組み込むことを自ら説明する動画をInstagramに投稿しています。Llama 3についてのMetaのブログ投稿には、モデルの開発に使用するトレーニングデータの改善にかなりの重点を置いたと記されています。同社によると、Llama 3には前身である Llama 2の7倍のデータが供給されたと言います。
