「友情」は、私たちが「世界をどう見て、どう行動するか」を変えることができます。それは学業の成績を向上させ、挫折に対処し、健康を増進させることさえあります。 また、思春期に形成される人間関係は、私たちの信念、価値観、精神的な成長をも形成しうるものです。しかし、友人を作り、その関係を維持することは必ずしも容易ではありません。イズールト・ギレスピー(Iseult Gillespie)博士が、友情の健全な習慣の築き方を紹介します。
2008年のある研究で、心理学者は参加者に「丘の勾配」がどのくらい険しいか? 推測するよう依頼しました。仲の良い友達に付き添われた人は、一人でいる人に比べて「丘の勾配」は緩やかと判断しました。これは、私たちが世界をどう見て、どう行動するかを友情が変えうる一例にすぎません。
幼少期や10代の頃に築いた人間関係は、私たちの信念、価値観、精神的な成長を形作ることがあります。友情が重要であることは明らかですが、友達を作り維持することは必ずしも容易ではありません。
受容の予言(Acceptance Prophecy)として知られるのですが、好かれることを期待しているとき、人はしばしば無意識のうちに温かく親しみやすい印象を与えていることを心理学者は発見しています。そして、新しく出会う人が増えれば、増えるほど自信が持てるようになります。
次に、ただの知り合いから親友へと人間関係が深まるとき、何が起きているのでしょうか? 心理学者は、より深い友情には「仲間意識」と「心理的距離」という2つの重要な要素があること 明らかにしました。「仲間意識」には多くのメリットがあり、自尊心を高め、ストレスに対する回復力を高めることが分かっています。
一方。「心理的距離」は それぞれの関係によって異なるようです。それは、困難な時期にお互いを支え合ったり、自分の考えや気持ちを安心して共有したりすることを意味するかもしれません。しかし、すべての友情が深く個人的なものになる必要はありません。
亀裂に対処する最も確実な方法は、その亀裂について話すことです。このような会話は難しく、気まずいものになりがちです。しかし、正しい方法でアプローチすれば、長期的には友情を深めることができます。このような難しい会話の前には、批判することなく臨むよう自分に言い聞かせてください。防衛的になりすぎたり、非難したりすることは避けましょう。その状況をどのように感じているかを伝え、相手にも同じようにしてもらいましょう。
友情の中には自然に終わりを迎えるものもありますし、変わるものもあります。新しい仲間であろうと生涯の仲間であろうと、すべての友情は健康的な習慣を身につけることで助けられます。そして、新しい友達を作るのに「遅すぎる」ことはありません。
- TED-Ed Lessons / Iseult Gillespie(TEDEd) 111のレッスン
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