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Royal Courts of Justice, London

王立裁判所に新作壁画を描く(Royal Courts of Justice, London / Banksy)

英国の覆面アーティスト「バンクシー(Banksy)」が、WebsiteとInstagramで新作を公開しています。キャプションとして「Royal Courts of Justice, London」と綴っており、ロンドン中心部の王立裁判所の壁面です。この作品はガザのジェノサイドに抗議していた人々が、英国政府によってテロ対策法の下で逮捕・起訴されたこと、そして英国政府や武器製造企業との共謀関係に対する批判として制作されたと考えられています。

Royal Courts of Justice, London
Royal Courts of Justice, London / Banksy: 9/8, 2025

この壁画に描かれているのは、伝統的な裁判官の衣装をまとった人物が無抵抗の抗議者をガベル(槌)で殴っている様子が描かれています。抗議者が持っているプラカードには「赤い血」が付いているのが見えます。

BBCは本作について「この壁画は特定の事件や運動を直接参照しているわけではないが、その出現は、パレスチナ・アクション禁止に抗議するロンドンでのデモでほぼ900人が逮捕されたわずか2日後のことだ」としています。

Royal Courts of Justice
Royal Courts of Justice / Wikipedia

2025年7月、英国政府は親パレスチナ団体パレスチナ・アクション(Palestine Action)を「テロ組織」として指定しました。この団体の活動家たちが抗議として、英国国内の空軍基地に侵入し、2機の空軍機に赤いペンキを吹きかけたことがきっかけでした。一度テロ組織に指定されると、テロ対策法(Terrorism Act 2000)の下で、その団体への支持を表明することも違法となっていました。その後、英国政府は、この団体を支持するプラカードを掲げたという理由で、何百人もの人々を逮捕しています。

パレスチナ・アクションを活動禁止する決定について、ガーディアン紙は、この禁止措置を「市民的不服従とテロリズムを混同する、驚くほど非自由主義的な過剰反応」と評し、非暴力的な抗議者が支持を表明しただけで投獄されるのは「恥ずべきこと」だとしています。アムネスティ・インターナショナルは、パレスチナ・アクションをテロリストグループに指定することで、英国当局は次に、このグループへの支持を表明した人々の言論の自由を抑圧する可能性があると警告しています。

バンクシーの作品は、英国政府による「テロリズム」というレッテルの濫用、そして言論の自由を抑え込もうとする姿勢に対する抗議として見られています。作品はすぐに覆い隠され、その後、政府関係者によって撤去されています。

Royal Courts of Justice, London
Royal Courts of Justice, London / Banksy: 9/8, 2025

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