5月11日、Googleは開発者向けイベント Google I/O 2022を開催しました。基調講演でサンダー・ピチャイCEOは、「Google Meet」や「Google Maps」、「YouTube」などについて、AIの進歩による新機能を発表しています。また、Google翻訳が新たに3億人以上が使っている24カ国語に対応することを発表しました。ハードウェアでは、Pixel 6a、Pixel 7、Pixel Buds Pro、Pixel Watch、Pixel Tablet、そしてリアルタイム翻訳機能を備えた Google AR Glass(YouTube)が発表されました。
- Google I/O 2022(Website)
- Google I/O 2022: Advancing knowledge and computing(5/11 blog.google)
Google AR Glass(仮)については、詳細な仕様や製品化の予定などは不明ですが、「文字起こしや翻訳などのテクノロジーを視界に持ち込むと、何が起こるかを見せるためのもの」と説明しています。英語と中国語(標準語)、スペイン語、米国手話に対応するということです。「言葉」や「障害」の壁を取り払うテクノロジー、無限の未来を感じさせます。
サンダー・ピチャイCEOは「この先、コンピューティングの新しいフロンティアとして、AR(拡張現実)はこれらすべてをさらに拡張する可能性を秘めています。GoogleはARの分野に多大な投資を行い、多くのGoogle製品にAR技術を組み込んできました。これらのAR機能は、スマートフォンではすでに有用な存在となっていますが、現実の世界で技術に邪魔されずに使えるようになると、その魔法が本当に生きてくるのです。この可能性こそが、私たちがARに最も期待するものです」と述べています。
YouTubeでは、DeepMindのマルチモーダル技術「Multitask Unified Model(MUM)」を採用することで、より正確な自動生成チャプターが可能になっています。また、自動翻訳字幕がモバイルで利用できるようになります。対応するのは16カ国語ですが、6月にはウクライナ語の動画でも利用可能にします。
Google初のスマートウォッチ「Pixel Watch」を発表しました。同日に発表した「Pixel 7」シリーズと同様、2022年秋に発売予定ということです。Wear OS by Googleの UIを介して、通知といった基本的な機能を備えているほか、Googleアシスタント、Google Maps、Google Walletといった機能も利用できます。また、Fitbitの健康とフィットネス機能が利用できます。