Amazon社は10月25日、個人作家向けの電子書籍出版サービス「Kindleダイレクト・パブリッシング」を日本国内でもスタートしました。
「Kindleダイレクト・パブリッシング」は北米圏では昨年まで「Kindle Digital Text Platform」と呼ばれていた同社の個人向けの電子書籍出版サービスです。
HTML・ Word・EPUB・XMDFなどのファイルをアップロードして変換し、電子書籍として販売できます。詳細は「サポートされているファイル形式」をご覧ください。
売上に対する著者へのロイヤリティ率は基本35%ですが、「70%ロイヤリティ契約オプション」もあり、後者を選んだ場合はAmazonが規定しているいくつかの条件(パケット通信料は作家負担、自動価格調整への同意など)に従わなければならないようです。
電子出版にかかるコストは無料、本はKindle端末だけでなく、iPad、iPhone、iPod touch、Androidに対応したKindle無料アプリでも読むことができます。
この「Kindleダイレクト・パブリッシング」で、数億円プレイヤーになった個人作家も少なくなく、日本の出版界の構造を大きく変革するきっかけになることだけは確実です。
ついに、“黒船”が現われて、大砲を撃ったようでもあります。
Amazon Kindle発売から数えて5年目。電子書籍時代の本格化で、ついに大手出版社たちのグループ再編が始まったようです。
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