米演劇界で最高の栄誉とされる第70回トニー賞(Tony Awards)の授賞式が開かれ、歴史劇とヒップホップ音楽を融合した「ハミルトン」がミュージカル部門の作品賞、主演男優賞、演出賞、脚本賞、オリジナル楽曲賞など11冠に輝いています。
歴代最多の12部門受賞記録(プロデューサーズ/2001年)には届きませんでしたが、時代を変えた「ハミルトン」の天才クリエイター、リン・マニュエル・ミランダ(Lin-Manuel Miranda)さんが、ソネット(14行詩)により、感動的なスピーチをしています。
最優秀ミュージカル作詞作曲賞(Best Original Score)を受賞し、この日、初めて壇上に上がった彼は、早くも若干涙声に・・・りばてぃ♪さんが「英文日本語訳つき」で掲載しています。
フロリダ(オーランド)の銃乱射事件を念頭に置いた内容に・・・。素晴らしい感動的な詩です。日本語訳は、りばてぃ♪さんです。
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妻がいたからここまでやってこれました。
一歩一歩、約束へ向けて私の背中を押してくれます。
彼女とボクは完璧なシンフォニー、息子は最も美しい私たちの生まれ変わりです。
私たちを見つけてくれているかのようなメロディーを追いかけ、演奏してきました。
無慈悲な悲劇が、この世界では、何ひとつ約束なんてされていないと私たちに思わせても、たった1日だって、このショーは、歴史に残る証なのです。憎悪と恐怖が強まるような時ですら、私たちは倒れては立ち上がり、瀕死の淵からでも光を灯すのです。
希望と愛は、より長く続くのです。
And love is love is love is love is love is love cannot be killed or swept aside.
そして、愛は、愛は、愛は、愛は、愛は、愛は、決して殺されたり、掃き捨てられることなどありません。
私はこのことを(私一人の言葉ではなく)シンフォニーとして皆さんにお伝えします。エリザは彼女のストーリーを語るでしょう。
皆さんも、この世界をどうか、音楽と、愛と、プライドで満たしてください。
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- Lin-Manuel Miranda’s Sonnet From the Tony Awards(The New York Times)