2010年10月21日、米フロリダ州プランテーションにあるマジックリープ(Magic Leap)の Rony Abovitz(CEO)氏が、5億4,200万ドルの資金を調達したことを発表して世界中から注目を集めました。それから8年、ついに ARシステム「Magic Leap One」を2018年後半に市販化することを明らかにしました。また、米国通信企業AT&Tがパートナーとなって「Magic Leap One」の独占販売権を63億ドル(約7,100億円)で獲得しています。
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Magic Leapは、Googleや Qualcomm、Alibabaなどから22億ドル(約2,500億円)もの巨額の出資を受けて、独自のARシステムを開発してきました。ARヘッドセット「Magic Leap One」には Nvidia Tegra X2が搭載されているようですが、デバイスや技術仕様の詳細は発表されていません。また価格についても不明のままです。
開発者向けキット「Magic Leap One Creator Edition」については、AT&Tが Magic Leapと提携して2018年後半にリリース予定であることを発表しています。AT&Tは「次世代通信5G時代でのリーダーシップのための提携」とパートナーシップを説明しており、5Gの高速通信を使った通信サービスと、新しい MR:複合現実(Mixed Reality)コンテンツを予感させます。
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