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米ディズニーの21世紀フォックス買収は動画配信戦略

12月14日、米ウォルト・ディズニーが、ライバルの21世紀フォックスの映画や、テレビなどの主要事業を524億ドル(約5.9兆円)で買収すると発表しました。

買収資産には、ハリウッドの映画スタジオや欧州の衛星テレビ最大手、インドのテレビ大手、ナショナル・ジオグラフィックなど複数のケーブルチャンネル、動画配信Huluの経営権などを含みます。

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The Fox Plaza, in Century City a major financial district for West Los Angeles. / Wikipedia

「メディア王」として知られるルパート・マードック氏が30年かけて世界に築いたメディア帝国の大半です。

写真は、映画「ダイ・ハード」の舞台にもなったフォックス・プラザビルです。

1931年生まれ(86歳)のマードック氏は「デジタル時代の転換点」を感じたのでは・・? またマードック氏はスポーツやニュースなどの生放送番組の人気の高さに賭けているそうです。

米国では、映画、放送、新聞、CATVと通信、IT企業など垣根を越えた合併・買収(M&A)が相次いでいます。

特に動画配信サービスは、ネットフリックス(Netflix)Amazon・ビデオが、サービスの差別化、オリジナル・コンテンツの制作や配信権の取得に投資を加速させ、米国内のみならず新興国にも積極的に拡大を図って急成長しています。

先にディズニーは「自社の動画配信サービス」を2019年に開始予定と発表しており、保有する最高級の著作権やブランド、スポーツ関連の知的財産権などの資産に「アバター」「X-メン」「猿の惑星」「ダイ・ハード」「エイリアン」シリーズなど(20世紀フォックス)を加えて、さらに動画配信サービスの競争力を高める戦略があるようです。

ディズニー傘下で契約者数が減少しているスポーツ専門チャンネル ESPNは、2018年からスポーツ動画配信を開始します。
ディズニーのボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)は、2005年10月に CEOに就任して、映画の敵とも言われていたアップル(iPod)に最初に作品を提供します。2006年に Pixarを74億ドルで買収、2009年 Marvel を40億ドルで買収、2012年には Lucasfilmを40億5,000万ドルで買収しています。
低迷していたディズニーをデジタルとテクノロジー分野の強化で立て直し(Disney Magic)を強力に推進してきました。ボブ・アイガー氏は2021年まで CEOにとどまり「挑戦的なディズニー世界戦略」を指揮します

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The Alameda Avenue entrance to the Walt Disney Studios in Burbank, California. / Wikipedia

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