ボクのベランダ生活が始まった。
ボクは淋しいのでガラス戸が開けられると必ず「居間に入っていいのかなあ~」と様子をうかがう。誰も気にしていないころを見計らって入る。
ボクは「おいで、おいで」をされるとなんか入りづらいのだ。
先ず「ボクの一番大好きな女の子の部屋」に行って居るかどうか、遊んでもらえそうかを確認する。
それからあちこち走り回って、遊び相手を見つけている。
ボクはきれい好きなのに水に濡れることが大嫌い。足の裏が汚れると奥さんが「足をきれいにするよ」と言ってボクを洗面所に連れて行く。ゆるま湯の中に足を入れる。ボクは足をバタバタしながら暴れ、家中大騒ぎとなる(笑)
このころから「春には細くて薄い毛」「秋には太くて厚い毛」に毛変わりするようになった。夏は暑くてベランダのコンクリートに腹ばいになっていると気持ちがいいのだ。冬はカゴの周りに風よけ板を立て、「毛布」や「ふとん」をかけていたので、それほど寒くないよ。ウサギには冬が似合う?
ボクは家族のアイドル!だよ(^^)
物語-5へ