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アブー バクルの口述をまとめた世界初のコーラン

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Birmingham Quran manuscript dated among the oldest in the world. / Wikipedia
Birmingham Quran manuscript dated among the oldest in the world. / Wikipedia

今年になってからバーミンガム大学の図書館の収蔵品のなかから発見された世界最古のイスラム教の聖典「コーラン」に関して、預言者ムハンマドの教友の一人となるアブー・バクル(573年 – 634年8月23日: Abu Bakr)の口述をまとめたイスラム史上初の体系的コーランである可能性が高いことが判りました。

アブー・バクルは、最初にカリフ(英語: Caliph)すなわち「アッラーの使徒(ムハンマド)の代理人」を名乗った人物です。

これまでの研究から預言者ムハンマドは、紀元570~632年に生きた人物であることが判っています。預言者の代理人「カリフ」は、ムハンマド亡き後のイスラム共同体、イスラム国家の指導者、最高権威者の称号でもあります。

コレージュ・ド・フランスのフランソワ・デローシェ(Francois Deroche)教授によると、フランス国立図書館に収蔵されているナポレオンのエジプト遠征の際に持ち帰られたコーランの一部を成すものであり、この2つのコーランは元々は同一のものであるということです。
そして、このコーランの起源は少なくとも紀元645年(おそらく紀元650~655年)のもので、エジプトにある世界最古のモスク アムル・イブン・アル=アース・モスク(Mosque of Amr ibn al-As)と同じ起源を持つことも判ったとしています。

コーランそのものは、山羊の皮をなめしたものにインクで書かれたもので、現存しているのは16頁分となります。

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