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オッペンハイマー(原爆の父)をノーラン監督が描く(日本公開)

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ロバート・オッペンハイマーJ. Robert Oppenheimer、1904年4月 – 1967年2月)氏は、米国の理論物理学者です。ロスアラモス国立研究所の初代所長としてマンハッタン計画を主導し、「原爆の父」として知られています。世界で最初の原爆を開発し、ニューメキシコ州での核実験(トリニティ実験)の後、広島と長崎に投下されることになります。クリストファー・ノーラン監督の新作映画Oppenheimer(原題)は、2006年ピュリッツァー賞伝記部門を受賞した「オッペンハイマー:「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇」を原作としていて、2022年2月22日に撮影を開始したと発表しました。どのように描くか興味深い映画になります。
<追記2/20, 2024:日本公開について(Wikipedia)

L–R: Cillian Murphy plays J. Robert Oppenheimer / Wikipedia

オッペンハイマー役を演じるのはキリアン・マーフィー、生物学者で植物学者でもある妻のキャサリン・オッペンハイマー(Katherine Oppenheimer)役をエミリー・ブラント、マンハッタン計画の責任者レスリー・グローブス役をマット・デイモン、米国原子力委員会の創設委員ルイス・ストラウス(Lewis Strauss)役をロバート・ダウニー.Jrが演じます。製作はユニバーサル・ピクチャーズ他で、2023年7月21日に全米で公開しています。2024年1月24日にビターズ・エンドは2024年3月29日に日本で公開することを発表しました。ナレーションは俳優の渡辺謙が担当。映倫によるレイディングはR15+指定になっています。

ロバート・オッペンハイマー氏は1933年にサンスクリット語を学んでおり、古代インドの聖典「バガヴァッド・ギーター」を原文で読んでいます。後に「ギーター」は、人生哲学の形成にもっとも影響を与えた本であると語っています。ヒンドゥー教の神クリシュナが、”我は死なり、世界の破壊者なり”と語った部分(11章32節)を引用、クリシュナを自分自身に重ねて核兵器開発を主導した事を後悔していると語っています。(下記のYouTube)

ドキュメンタリー映画 The Day After Trinity(トリニティの翌日)のタイトルについては、オッペンハイマーがリンドン・ジョンソン大統領に核兵器の拡散を阻止するための交渉を開始するよう促す、ロバート・F・ケネディ上院議員の努力についての考えを求められた際に「20年遅すぎます」と答えます。そして、オッペンハイマーは「トリニティの翌日に行われるべきだった」と述べています。

オッペンハイマー:「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇 上下巻 / PHP研究所

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