人と自然の関係をテーマにしたキプロスの海底彫刻美術館

2021年7月31日、地中海に浮かぶ島国キプロスの人気ビーチリゾート地、アヤ・ナパ(Ayia Napa)の沖合の海底に、シュノーケリングやダイビングで鑑賞する彫刻美術館がオープンしました。93体のコンクリートとステンレス製の彫刻からなるアヤ・ナパ海底彫刻美術館(Museum of Underwater Sculpture Ayia Napa:MUSAN)は、人と自然の関係をテーマにしています。

Οι πρώτες φωτογραφίες από το βυθό της Αγίας Νάπας. / Facebook

透明性の高い水深8m〜10mの砂地に波に揺れる不思議な巨木や、カメラを向ける子どもたち・・・。これらは現代アートと海洋生物の保護を統合した最初の芸術家の1人として世界的に認められている英国の彫刻家、ジェイソン・デクレアズ・テイラー(Jason deCaires Taylor)氏の最新作です。(YouTube参照)

アヤ・ナパ市とキプロス漁業海洋研究局の依頼で制作された海底美術館では、現在進行中の気候危機から、サンゴなどの生息地の喪失、環境・海洋汚染まで、あらゆるものを表現しています。制作期間3年、費用は100万ユーロ(約1億2800万円)、作品は13トンを超えるものもあり、クレーンで海底まで運搬されました。

テイラーさんは、これらの海底の彫刻は、単なるアートではない。彫刻の素材のpHは中性で、周囲の環境に悪影響を与えないので、いずれは海の生き物やサンゴ、水生植物が作品を完成させるだろうと述べています。

彫刻家のジェイソン・デカイレス・テイラー(Jason deCaires Taylor)氏にとって、海は、想像力の源というだけでなく、展示空間であり美術館です。テイラーさんは、人間や地上でのありふれた暮らしを彫刻の形にし、それを海底に沈めます。すると、海の一部と化した彫刻は、生気のない石から一転、サンゴや甲殻類といった生きものの活気にあふれた住みかに生まれ変わります。

結果として、私たちの はかない存在をめぐる不思議で、長きにわたり鮮明に残される回想録として、また海の神聖さや息をのむような再生の力を表すものになるのです。

MUSAN Museum of Underwater Sculpture Ayia Napa / Facebook

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