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北朝鮮の平壌にAP通信が総合支局を開設した。

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AP通信本社ビル(米ニューヨーク)/ Wikimedia

2012年1月16日、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の首都平壌に、米通信社のAP通信総合支局が開設されました。AP通信のトマス・カーリ代表は式典に参加し、「平壌から直接北朝鮮での出来事を報道するという歴史的な可能性を手にした」と語りました。

また、朝鮮中央通信のキム・ピョン・ホ代表は、「AP通信の支局開設によって、米国と北朝鮮との関係改善が促されることになる」と挨拶しました。

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Puhung (Reconstruction) Station, Pyongyang Metro, North Korea / yeowatzup

AP通信は、米国内の放送局や新聞社の協同組合であり、各社はAP通信を通して記事を配信すると同時にAP通信から記事の配信を受けます。アメリカ国外の新聞社や放送局はAP通信の加入者であり、協同組合のメンバーではないのでAPの記事配信に対して料金を支払っています。

2005年現在、約5,000のテレビ局とラジオ局、約1,700の新聞社と契約しています。その写真ライブラリには1,000万を超える画像が蓄えられています。AP通信は243の支局を持ち、121ヶ国で世界各国のスタッフが活動しています。(Wikipedia)

平壌には中国の新華社通信、APの映像配信会社APTN、日本の共同通信などがすでに支局を開設していましたが、欧米の主要メディア支局ははじめてです。

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Mansudae Grand Monument / John Pavelka

AP支局は、朝鮮中央通信社の建物の中に開設され、北朝鮮出身のパク・ウォンイル取材記者と、キム・グァンヒョン・カメラマンの2人が常駐します。

北朝鮮にとって、2012年は重要な年になりました。最優先は 金正恩(キム・ジョンウン / Kim Jong-un)体制の確立、また、近々の4月15日に故金日成(キム・イルソン)主席の生誕100年のプロジェクトがあります。

故金日成主席の生誕100年と、故金正日(キム・ジョンイル)総書記の生誕70年(2月16日)を前に、2月1日から大赦が実施されると発表されています。さらに国家プロジェクトの柳京ホテル(Ryugyong Hotel)は、金日成生誕100周年(4月15日)までの完成を目指しています。

AP通信の支局開設には、米国関係の改善以外に、世界に向けて北朝鮮情報を配信したい思惑もあるようです。

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