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史上最年少の五輪金メダリストは不明の少年(7歳から10歳)?

マージョリー・ゲストリング(Marjorie Gestring, 1922年11月18日 – 1992年4月)さんは米国の元女子飛込競技選手です。1936年ベルリン五輪大会の女子3m飛板飛込競技、13歳268日で金メダルを獲得して、史上最年少の五輪金メダリスト(公式記録)になりました。しかし、1900年パリ五輪大会ボート競技舵手つきペア種目で、オランダペアの舵手(Cox)を務めたフランス人の少年(7歳から10歳)が史上最年少の五輪金メダリストではないかとする説があります。

The Dutch rowing coxed pair and Olympic champions François Brandt and Roelof Klein with the unknown French Boy who steered the boat for the finals. / Wikimedia Commons

1900年パリ五輪のボート競技舵手つきペア種目で、決勝進出を決めたものの舵手の体重が重いことを不利と考えたオランダペアは、偶然会場の観客席にいた7歳から10歳ぐらいとみられるフランス人の少年を急きょ舵手に起用します。舵手を変えて決勝に出場し、金メダルを獲得しました。そのため、この少年が史上最年少の五輪金メダリストではないかとする説があります。

しかし、この少年は国際オリンピック委員会(IOC)の登録を受けておらず、また決勝終了後、オランダペアのフランソワ・ブラント、ルロフ・クレインの両選手と記念写真を撮影した直後に観客席へと姿を消し、そのまま消息不明となってしまいます。五輪ミステリーですね(^^)

撮影された写真は1960年に発見されたものの、依然として少年の名前や年齢は判明しておらず、IOCの公式記録でも当該種目決勝のオランダペアの舵手は「UNKNOWN COX」としか記されていません。そのため、公式には13歳268日で金メダルを獲得したゲストリング選手が史上最年少の五輪金メダリストとされています(^^)

1936年8月13日、ベルリン五輪女子3m飛板飛込競技の表彰式でのゲストリング(中央)、ロールズ(右)、ヒル(左)/ Wikipedia

2020年東京五輪では、スケートボード・女子ストリートの西矢 椛(にしや もみじ、2007年8月30日 – )選手は13歳330日で金メダル。そして、女子パークでは、12歳の開 心那(ひらき ここな、2008年8月26日 – )選手が銀メダル、13歳のスカイ・ブラウン(Sky Brown、2008年7月7日 – )選手が銅メダルを獲得、その活躍が印象的でした。

東京五輪は多様性と寛容の社会へ変えるチャンス



1936年ベルリン五輪大会では、「ナチス党のお抱え監督」と呼ばれた女流映画監督のレニ・リーフェンシュタールによる2部作の記録映画である「オリンピア」が撮影されます。この作品は1938年のヴェネツィア国際映画祭で金賞を獲得する等各方面で絶賛されて、不朽の名作とされています。

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