150トンの技術・人道支援物資を積んだ超巨大輸送機アントノフAn-225が、3月23日(水)にフランスを出発し、25日(金)朝に成田国際空港に到着しました。
支援物資にGIE Intraの高度特殊機器が含まれています。GIE Intra(原子力事故ロボット工学的介入経済利益団体)は、フランス電力公社(EDF)のほか、フランス原子力庁、アレヴァが出資し、重大な原子力事故発生時に、人間に代わって施設周辺および内部で作業できるロボットの考案、開発、提供を業務としています。
採取機器や遠隔操作型ロボットをはじめ、放射線量が高すぎて近づけない場所で緊急作業ができる機器が含まれます。
フランスはチェルノブイリ原発事故の経験を生かし、極限状況で使用する特殊機器を考案、製作、これらの機器のオペレーターを養成する唯一の国です。福島第一原発は予断を許さない状況です。日本は迅速に活用してください。
遠隔操作型機器は、下記のようなことができます。
・放射線量が高くて近づけない場所での移動
・屋内外での作業
・土木工事(パワーショベル、ブルドーザー)
・複雑かつ技術的な作業(採取、破片の回収、標識など)
・放射能測定の実施
・画像の撮影および伝送
- フランス原発被災対処の支援を開始(フランス)(JETRO)
- GIE Intraが日本を支援するため、ロボットと特殊機器を送付(在日フランス大使館)