鴻海精密工業(こうかいせいみつこうぎょう)は、台湾に本社を持つ世界最大のEMS(Electronics Manufacturing Service)企業です。一般的に知られているブランド名は系列のFoxconn(フォックスコン)です。
フォクスコンは、アジア、ヨーロッパ、南米など世界14ヶ国に生産拠点を構え、電子機器において世界シェアの40パーセントを占めています。
世界で約100万人の従業員と、連結売上高で約10兆円を誇るメガ企業です。
写真は、ブラジル史上初めての女性大統領となったジルマ・ルセフ氏と、鴻海精密工業の会長 郭台銘(かく たいめい)氏です。
フォックスコンは、米アップルから受託している「iPhoneやiPad」を生産する中国工場について、賃金や労働条件が悪いと批判を浴び、環境を改善しながらブラジルの工場拡大にも動いています。
- Foxconn Technology Group(Website)
- 富士康科技集团(Foxconn 中国)
- iPadはどう作られているか:下請け工場の動画(wired.jp)
この動画は、中国四川省にあるフォックスコン(富士康成都科技园区简介)の工場を紹介。最先端ロボット技術を導入した興味深いビデオです。
3月27日、経営難に苦しむシャープは、台湾の鴻海精密工業と資本業務提携、同社の筆頭株主となったと発表しました。
日本の家電メーカー各社は、いつまでも高度成長時代の成功体験に拘った商品開発を続け、さらにグローバル・マーケティングや破壊的イノベーションを軽視して来ました。
ジャーナリストの冷泉彰彦さんが、実質的には台湾の鴻海精密工業グループによるシャープの買収という興味深い記事を書いています。
- 鴻海精密によるシャープ買収をどう考えるのか?(冷泉彰彦/Newsweek)
- 未知の領域に踏み込む日本(Nobuyuki Kokai)
日本のシャープを助けていただきました。
Toshihiko Okamoto さんコメントありがとうございます。
ホンハイ精密工業は、技術力というより生産方式のイノベーションで世界一となった
企業グループです。
復活した日産のように、シャープも古い経営体質やマーケティングを、大胆に革新
するよい機会だと思います。
ここで曖昧な再建・延命策で決着すると未来はないと思います。