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平均気温の上昇を1.5度に抑える努力を追求することを決意(COP26)

10月30日から英国グラスゴーで開かれていた国連の気候変動対策の会議「COP26」。11月13日、世界の「平均気温の上昇を1.5度に抑える努力を追求することを決意する」としたうえで、意見が対立していた石炭火力発電については「段階的廃止」を「段階的削減」に表現を弱めた成果文書が採択され、閉幕しました。

COP26 KEEPS 1.5C ALIVE AND FINALISES PARIS AGREEMENT / ukcop26.org

成果文書では「世界の平均気温の上昇を1.5度に抑える努力を追求することを決意する」としたうえで、「各国の2030年に向けた排出削減の目標について来年の末までに必要に応じて検証し、さらに強化することを要請する」としています。

2015年に採択された気候変動対策の国際的な枠組み「パリ協定」では、「気温上昇を2度未満に保つとともに、1.5度に抑えるよう努力する」とされていて、最新の科学的知見や近年の気候変動への危機感もあり、今回の合意の表現はこれより一歩踏み込んだものになっています。

声明でグテーレス国連事務総長は、若者、先住民コミュニティ、女性リーダー、気候変動対策の推進を求めるすべての人々に向けて決意を述べています。「私はあなた方の多くが失望していることを知っています。成功または失敗は自然の行為ではありません。それは私たちの手にあります。進歩の道は必ずしも直線ではありません。時々回り道があります。時々溝があります。」と述べ、スコットランドの作家「ロバート・ルイス・スティーヴンソン」の言葉 “Don’t judge each day by the harvest you reap, but by the seeds that you plant.” を引用しました。

「進歩の道に沿って植える種はもっとたくさんあります。1日または1回の会議で目的地に到着することはありません。しかし、私たちはそこに着くことができることを知っています。私たちは日常の活動で戦います。あきらめないで。決して後退しないでください。前進し続けてください。私はずっとあなたと一緒にいます。」そして、「COP27」がいま始まります。

2022年に予定される国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)の開催国がエジプトに正式に決まりました。2023年の「COP28」はアラブ首長国連邦(UAE)で開かれます。両国政府が12日までに発表しました。

COP26では「未来を守り、人類を救うことを選択」と行動へ


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