中国湖南省張家界の大峡谷で今年8月20日に開通し、世界で最も高い場所(300m)に位置し、最も長い(430m)と宣伝されていた「ガラス橋」が9月2日に閉鎖されました。
一日当たりの訪問客は8,000人に限定していましたが、実際の需要はこの10倍程度に膨れあがっていたということです。
運営会社は、橋の構造部分での亀裂や損傷の有無については「問題はない」と明言。開通以降、事故もなかったとしています。
中国版ツイッターの 微博(ウェイボー) に載った声明では、橋の構造体の改善や更新の必要性が差し迫っているため公開を中断したと述べました。
中断期間中には、駐車場を含む関連施設だけでなく、販売予約システムや顧客サービスなどの改善も行うということです。再開通の時期は不明です。
張家界市にある武陵源風景区は、映画「アバター」のロケ地としても知られ、1992年に世界遺産に登録されています。世界最長の張家界大峡谷ガラス橋は6月12日に竣工。以降はガラスをハンマーで叩く「安全テスト」も大々的に実施されました。
予約済み観光客らに謝罪した運営会社に対して、怒りに満ちた投稿も寄せられています。YouTubeは、8月20日(開通)公開の動画です。
- 先月公開のガラス橋を封鎖、訪問客過多で 中国(9/3 CNN)
- 世界最長のガラス橋、開通から2週間たたずに閉鎖 中国(9/4 AFPBB News)