MIT Media Lab バイオ・メカトロニクスグループのディレクター、ヒュー・ハー(Hugh Herr)博士の「新しいバイオニクスで走り、ロッククライミングやダンスをしましょう」という素晴らしいTED Talks があります。ヒュー・ハーさんは、10代に登山で凍傷にかかり両足を切断しています。
医者から登山は無理と告げられますが、そこからミラーズヴィル大学で物理と機械工学の博士号、MITで生物物理学の修士号を取得して、人間の身体能力を強化するのに役立つウェアラブル・ロボットシステムの開発に取組んでいます。
この講演では、最新のバイオ・メカトロニクスが発表され、3Dプリンタや生物デザイン、ロボット工学など、多岐にわたるテクノロジーが融合した素晴らしい成果が見られます。
最後に2013年ボストンマラソンの爆発で左脚を失った女性ダンサー、エイドリアン・ハスレットデービスさんが、バイオニクス義肢の助けを借りて、TEDのステージ上で初めてダンスを披露。会場は大きな拍手に包まれます。
- Biomechatronics | MIT Media Lab(Website)
- Hugh Herr: The new bionics that let us run, climb and dance(TED)
- Hugh Herr: Bionics designer(TED Speaker)
ソニーコンピューターサイエンス研究所で、新しい義足の研究開発に取り組んでいる遠藤 謙氏は、MITに2005年に留学してヒュー・ハー教授の下で義足の研究に携わっています。2012年に博士号を取得しています。
- 遠藤謙 – Sony Computer Science Laboratories, Inc.(公式サイト)
- シルクパビリオン、テクノロジーと生物のコラボレーション(Nobuyuki Kokai)