東京電力は6日、福島第1原子力発電所の高濃度汚染水を処理する仏アレバ社の除染装置の稼働に向け、最終的な機能確認作業に入ったと発表しました。米キュリオン社のセシウム吸着施設は、6日から通水試験を始める予定です。
除染装置は、特殊な薬剤を使って放射性物質を沈殿させて除去し、濃度を1万分の1程度に下げるもので、15日をめどに稼働を予定する汚染水処理システムの中核設備です。
また、放射性物質を処理した後の汚染水を真水にする施設は22日の稼働を予定しているようです。
- 米キュリオン社製 セシウム吸着塔 概要図(pdf)(東京電力)
- セシウム除去装置概略系統図(pdf)(6/17 東京電力)
福島第1原発の原子炉建屋やタービン建屋などにたまった汚染水は、早ければ20日にもあふれ出るおそれがあり、仮設タンクの増設など、綱渡り状態です。
汚染水処理施設では、「油分離装置ー>セシウム吸着塔ー>除染装置ー>淡水化装置1&2」の順番で処理されるようです。
高濃度汚染水処理のシステム概要がありますので、下記の図(pdf)で見て下さい。
- 東京電力福島第一原子力発電所水処理システムの概要(pdf)(東京電力)
- 化学者が「福島原発の汚染水を浄化できる粉末を開発」(4/22 JAPAN REAL TIME)
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