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75年間逆さに展示されていたモンドリアンの「New York City I」

ピート・モンドリアン(Piet Mondrian 1872年3月 – 1944年2月)は、19世紀末から20世紀のオランダ出身の画家です。コンポジションアートで有名です。厳密な水平線と垂直線、そして何度も繰り返される基本的な色である赤、青、黄色そして黒。モンドリアンの絵画は簡単に識別できます。しかし、その抽象的な構成は常に正しい方向にぶら下がっていたのでしょうか? 油彩画「New York City (1942)」の未完成バージョンで、粘着テープで製作された「New York City I (1941)」は、75年間も逆さに展示されていたことが明らかになりました(^^)

油彩画 New York City (1942) / Wikipedia

モンドリアン(1872-1944) の生誕150周年を記念した展覧会「Mondrian.Evolution 29.10.2022 – 12.2.2023」のオープニングで、キュレーターのスザンヌ・メイヤー=ビューザー(Susanne Meyer-Büser)氏によると、「ニューヨーク近代美術館(MoMa)に最初に展示された1945年に間違いが発生した可能性があります。おそらく輸送箱が開梱されたときに、すでに裏返されていたのでしょう」と語ります。

写真カタログに掲載されたため、「芸術は歴史的に受け入れられた」とメイヤー=ビューザー氏は言います。そして、NRWアート コレクション(en)はもはや粘着テープの絵をめくることはありません。「私たちはそれをしません」と言い。結局のところ、それは75年以上逆さまにされており、劣化して脆くなった粘着テープで構成されています。「作品をひっくり返すと、壊れてしまう危険があります。「間違った吊り下げも、今では絵の歴史の一部です」と述べています。

Trailer: Mondrian. Evolution / KunstsammlungNRW(YouTube)

写真カタログの「New York City I (1941)」作品下部には赤・黄・青・黄・黒の5本が横に貼られています。メイヤー=ビューザー氏が、モンドリアン自身が作品を制作中にアトリエで撮影された写真を確認したところ、この作品の制作中の写真が発見され、その中に写るキャンバスにはこの5本のテープが上部に貼られていたそうです。


New York City I (1941) / Wikipedia

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