インターネット・ミーム「The Backrooms」のオリジナルは、2018年4月21日に4chan匿名ユーザーがx板「呪われた画像」スレッドに投稿した画像です。この黄色の不気味な空間をダッチアングルで撮影した「不安な画像(unsettling images)」に触発された16歳の映画監督兼VFXアーティストのケイン・パーソンズ(Kane Parsons)さんが、1月にYouTubeに約9分の短編ホラー映画The Backrooms(Found Footage)として投稿、1,400万回アクセスを超えて話題になっています。
- The Backrooms(Wikipedia)
- 裏の部屋(ミーム)(2/7, 2022追記 妖怪と、人類学的な雑記)
「The Backrooms」は、2019年5月12日に投稿された4chanボードから始まりました。ボードでは匿名ユーザーが「気分が悪いと感じる不快な画像」を投稿するように求めました。そこに、最初に黄色の傾いた画像(unsettling images)が表示されています。
「不安な画像」を求めるミームは拡大。Redditのgreentextコミュにて「クリーピーパスタ史上最悪」というキャプションとともに投稿があり、3万2千点を稼いだそうです。
この短編ホラー映画The Backrooms(Found Footage)では、1991年に偶然にその場所に入り、実体から逃げ出し他のレベルに入ったティーンエイジャーの記録としています。暗いオフィスルームと廊下が無限に続いて出口が見えない迷路、濡れた絨毯の匂い、黄色の単色調の壁、蛍光灯のブーンという音など、不安を煽るダッチアングルの実写映像と Blenderレンダリングに加えて、手ぶれやVHSフィルターなども採用、何が起こるか分からない恐怖を増大させています。
「16歳監督の演出と映像効果に驚く」「予算なしで緊張を生み出す方法を示している」「インターネット上で最も恐ろしいビデオ」など、各方面で称賛されて話題となっています。深夜に一人で観ると怖いですね(^^)
- The Backrooms (Found Footage)(IMDb) Ratings 7.9
- The Backrooms(Kane Pixels) YouTube再生リスト 5本
- 短編ホラー映画The Backrooms(Google検索)
<2/11, 2023 追記>この人気の短編ホラー映像作品「The Backrooms」が、長編映画化されることが決まったそうです。監督は17歳になったパーソンズ氏自身が務め、A24やAtomic Monster Productions、Chernin Entertainment、21 Laps Entertainmentが製作に携わります。脚本とエグゼクティブ・プロデューサーはロベルト・パティーノ(Roberto Patino)が担当することが決まっており、パーソンズ氏の夏休みを利用して制作するそうです。
- 短編ホラーシリーズ『The Backrooms』が長編映画に!17歳のBlender使いが映画監督デビュー(2/9 cgworld.jp)