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YFQ-42A YFQ-44A

米空軍が初めて自律飛行の無人戦闘機(UCAV)2機を指定

3月3日、米空軍は協働戦闘機プログラムとして、YFQ-42A(ゼネラル・アトミックス)とYFQ-44A(Anduril Industries)を指定することを発表しました。この2種の無人戦闘航空機(UCAV)は、戦場で有人戦闘機と行動を共にしながら空対空ミサイルの運搬や発射ができる機体です。自律飛行能力を有しており、有人機や別の無人機と連携して「空中戦」をすることも想定されています。

YFQ-42A YFQ-44A
Concepts of the uncrewed fighter aircraft YFQ-42A (bottom) and the YFQ-44A are pictured in artwork. The aircraft are designed to leverage autonomous capabilities and crewed-uncrewed teaming to defeat enemy threats in contested environments. (U.S. Air Force artwork courtesy of General Atomics Aeronautical Systems, Inc. and Anduril Industries) / United States Air Force

新世代の無人戦闘機の第一号機であり、将来の紛争で米国統合軍の制空権を確保する上で極めて重要となると予想されています。YFQ-42Aは、米空軍をはじめ世界各国に無人機を提供しているゼネラル・アトミックス(General Atomics)の機体です。

世界初の原子力潜水艦ノーチラスとゼネラル・アトミックス(General Atomics)


一方の YFQ-44Aは、2017年に設立された新進気鋭の防衛企業アンドゥリル(Anduril Industries)の設計した機体です。オキュラスVRの創業者でシリコンバレーの異端児とも呼ばれるパルマー・ラッキー(Palmer Luckey)氏が創業者の一人として名を連ねており、ウクライナにも供給されている自爆ドローン「Altius-600M」のほか、徘徊兵器用に対応した迎撃ドローン「ロードランナーM」を開発したことで知られています。

自律飛行が可能な無人戦闘航空機(UCAV)は、これからの空中戦において航空優位を確保するために欠かせない存在になるとみられおり、デビッド・オールビン(David Allvin)空軍参謀長は、この2機を「戦闘機の指定を控えた最初の無人航空機です」と Xに投稿しています。なお、米国空軍はYFQ-42AとYFQ-44Aについて、2025年夏には飛行可能な状態になると発表しています。

  • 実験的なステルス無人戦闘航空機(UCAV)XQ-58(Wikipedia)
Valkyrie_deploys
The XQ-58A Valkyrie demonstrates the separation of the ALTIUS-600 small unmanned aircraft system in a test at the U.S. Army Yuma Proving Ground test range, Ariz., March 26, 2021. The test was the first time the weapons bay doors have been opened in flight. (U.S. Air Force courtesy photo)

このクラトス XQ-58 ヴァルキリー(Kratos XQ-58 Valkyrie)は、クラトスディフェンス&セキュリティソリューション(Kratos Defense & Security Solutions) によって設計および製造された実験的なステルス無人戦闘航空機(UCAV)です。XQ-58は、親航空機によって制御される「忠実なウィングマン」として機能するように設計されています。また、無人戦闘機(UCAV)をより迅速に設計および構築することを目的としています。

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