8月3日、ロシア・カムチャツカ半島にある標高1856mのクラシェニンニコフ山(Krasheninnikov)が噴火しました。ロシア科学アカデミー極東支部の火山学・地震学研究所によると、最後に溶岩流出があったのは1463年前後と推定されており5百数十年ぶりの噴火と発表しています。噴煙は上空6,000mに到達しています。巨大地震(M8.8)当日にはユーラシア大陸最高峰(4,750m)の活火山クリュチェフスカヤ山も噴火しています。
- カムチャツカ 火山噴火(Google検索)
- Russian volcano erupts for first time in centuries after massive earthquake strikes Kamchatka Peninsula(8/3 New York Post)

この火山噴火に伴ってM7.0の地震も発生し、半島の3つの地域に津波警報が発令されています。ロシアの国営通信社(RIA)は、日本を含む世界各地で津波警報の発令につながった7月30日のカムチャツカ半島付近を震源とする巨大地震と関係している可能性があると指摘しています。
カムチャツカ火山噴火対応チームを統括するオルガ・ギリナ氏がテレグラムで明らかにしたところによると、クラシェニンニコフ火山で溶岩流が最後に発生したのは西暦1463年(プラスマイナス40年)。それ以降、噴火は確認されていないということです。この半島には200以上の第四紀火山が存在し、そのうち29が活火山です。これらの火山群はユネスコの世界遺産に登録されています。
- 世界遺産;カムチャツカの火山群(Wikipedia)

- Global Volcanism Program(Website)
Global Volcanism Program(GVP)は、スミソニアン協会のプロジェクトで、世界の活火山およびその火山活動を記録、また現在発生している火山の観測情報を提供しています。このプログラムによれば、クラシェニンニコフ山が最後に噴火したのは1550年、つまり475年前になります。
- Russian volcano erupts for first time in centuries after massive earthquake strikes Kamchatka Peninsula(8/3 New York Post)