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世界のランド・アクノレッジメント(Land Acknowledgement)と北大の声明

3月27日、北海道大学は「北海道大学所在地の先住民族に対する敬意の表明」を公表し、日本語・アイヌ語(石狩川方言)・英語を併記した銘板を札幌キャンパス構内に設置しました。このランド・アクノレッジメントLand Acknowledgement / 土地への感謝・言及)は、カナダ、オーストラリア、米国などで、イベントや会議の冒頭にその土地の伝統的な先住民族の存在と歴史を認識・敬意を表す正式な声明です。これは、過去の歴史を認め、現在地に住まわせてもらっていることへの謝意を示し、和解への取り組みの一環として行われています。

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Native Land Digital / native-land.ca

北海道大学が建つ土地は、先住民族であるアイヌが長きにわたり、暮らしと生業を営んでいた場所です。北海道大学は、アイヌ民族がこの地で長い歴史と文化的なつながりを持ってきたことに深く敬意を表し、歴史的経緯を語り継ぐため「北海道大学所在地の先住民族に対する敬意の表明(全文版/概要版)」を公表しました。

「北海道大学所在地の先住民族に対する敬意の表明」は、本学のキャンパスのあるこの土地とアイヌ民族との歴史的経緯について詳細に記載した全文版と、本学の構成員が式典での挨拶等で利用しやすいように要点をまとめた概要版を、それぞれ日本語・アイヌ語(石狩川方言)・英語で作成しました。

土地の承認(Land Acknowledgement)とは、その土地の先住民を認める正式な声明です。書面による場合もあれば、公的な行事の冒頭で口頭で述べられる場合もあります。土地の承認の慣習は、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドに存在し、近年では米国にも広まっています。

現代的な慣習は、1970年代後半にオーストラリアで始まり、ウェルカム・トゥ・カントリー(Welcome to Country)の儀式という形をとり、当初は主にオーストラリア先住民の政治運動や芸術と関連付けられていました。この儀式とアボリジニの土地所有権を認めたマボ判決(Mabo decision)で取り上げられたことで、1990年代に人気が高まりました。2000年代初頭までに、土地の承認はオーストラリアで一般的になりました。2015年に真実和解委員会(Truth and Reconciliation Commission of Canada)の最終報告書が発表された後、カナダでも一般的になりました。米国では2020年代から普及が進んでいます。

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