Netflixの拡大とAT&TによるディレクTV買収

ネットフリックス（Netflix, Inc.）は、米国のオンラインDVDレンタル及び映像ストリーミング配信事業会社です。本社はカリフォルニア州ロスガトスに置かれています。1997年創業、月額固定制DVDレンタルや郵便ポスト返却、希望一覧リストなどで人気が爆発、業界一位となります。

2007年から映像ストリーミング配信を開始しています。

いま Netflixの大きな魅力は、B級、無名を含めた膨大な配信作品数と、マルチ配信で顧客視点のマイリスト機能、レコメンド機能の充実と言われます。

また、2013年にネットフリックスが制作したデヴィッド・フィンチャー監督のネット配信ドラマ「ハウス・オブ・カード野望の階段」が全米で話題となり、ネットドラマとして初めて米エミー賞を受賞しています。

米通信最大手のAT&Tは昨年5月に、米衛星テレビ最大手で約2,030万世帯（米国内）の加入者を持つディレクTVを、約485億ドル（約6兆円）負債も含めると総額671億ドルで買収する計画を発表しました。

これを受けて、米連邦通信委員会（FCC）や米司法省（DOJ）では買収承認をめぐる審査を続け、条件付きで24日に承認されました。

有料テレビサービスの契約者はあわせて約2,600万世帯となり、CATV最大手のコムキャスト（Comcast）を上回り、米国最大の有料テレビサービスになります。

NYTimesによると、買収の条件としては、ブロードバンドサービスの拡大（約10倍）や、競合他社コンテンツ（Netflixなど）に対する不公平な取り扱いの回避などが柱となっています。

ネットフリックスの加入者数は、最新発表（2015年7月）では、米国で4,230万、国際2,335万、合計で6,555万に達したと報告され、加入者数を大幅に増加させています。

通信や放送メディア業界は、視聴者（顧客）視点のサービスと、テレビ、パソコン、スマートフォン、ゲーム機などへのマルチ配信、そして魅力的なオリジナル・コンテンツ制作など、デジタルコンテンツの開発競争が加速することになります。

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