アメリカに来て思うことは、図書館、博物館と美術館、科学館などの充実です。過去に世界中から金にまかせて収集したとも言われていますが、では何故収集したのでしょうか?また、世界のどの国より早く様々な文献や絵画などを、電子データとしてデータベース化を進めていました。
何故、電子化データを収集・蓄積したのでしょうか?
どちらも当初は、膨大な人手と時間をかけて、経済的に見合うはずもありません。国家としての展望と戦略が必要です。
電気水道や道路/交通などのハード的インフラと同様、あるいはそれ以上に経済発展の基盤とすべく、知識や文化の蓄積とアクセス権の保証(表現の自由と情報公開)を「ソフト的なインフラ」と考えたのだと思います。
この蓄積された「社会資本としての知識」から新しい価値や知識が創造され、さらに蓄積されるというサイクルが生まれます。
- Philadelphia Museum of Art:フィラデルフィア美術館
- Rodin Museum:ロダン美術館
オハイオ州のコロンバスには、1907年から化学関連論文や文献の収集を始めていた、当時は世界最大のデータベースと言われた化学・科学研究の有名なCAS(Chemical Abstracts Service)/CAS登録番号 がありました。
新素材の開発や新物質の発見、新薬の発明などには不可欠のデータベースです。ノーベル賞にも多大なる貢献をしています。
- Chemical Abstracts Service(CAS 日本語公式サイト)
オンライン百科事典(Wikipedia)、これは便利ですね(^^)